中国は16日に世界初となる量子通信衛星の打ち上げに成功した。この衛星は中国戦国時代に博愛主義を説いた思想家「墨子」から「墨子号」と名づけられたが、量子通信衛星の最大の特徴は盗聴が不可能だとされているところだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は16日に世界初となる量子通信衛星の打ち上げに成功した。この衛星は中国戦国時代に博愛主義を説いた思想家「墨子」から「墨子号」と名づけられたが、量子通信衛星の最大の特徴は盗聴が不可能だとされているところだ。

 中国メディアの界面はこのほど、「中国が世界初の量子通信衛星を打ち上げたことに対し、外国メディアが羨望の声をあげた」と主張する記事を掲載、量子通信衛星の打ち上げ成功に対するメディアの報道を紹介している。

 記事はロシアのスプートニク新聞通信社が「現在、中国は科学者とエンジニアからなる大軍を有している」と称賛したと紹介、またウォール・ストリート・ジャーナル紙は「このネットスパイの時代、中国のハッキング防止技術は世界の競争相手をはるかにリードした」と評価したと紹介した。

 さらに記事はジュネーヴ大学で量子物理学の研究に従事しているある大学教授がウォール・ストリート・ジャーナル紙に対して、「各国は量子衛星の研究開発を競い合っているが、現在のところ中国は競争の勝者」とコメントしたことも紹介した。

 記事はさらに英紙ファイナンシャル・タイムズが今回の出来事を「量子科学技術におけるマイルストーン」と評価したこと、さらに英BBCが「中国は大量の資金を基礎科学研究に投じ、恐れずに大きなリスクを背負った」ことが成功の鍵だったと報じたことを伝えた。

 大切な情報を他者に知られないようにするための方法の1つに「暗号」があるが、その歴史は何千年も前の時代にさかのぼることができる。世界最古の暗号は古代エジプトで使用されたヒエログリフであり、また中世の日本では上杉謙信も 「字変四八の奥義」で解説されている暗号を使用したという。現在は「量子通信」という方法により情報の機密性を高める時代になったが、その時代をリードしていくのは中国なのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)