17日、韓国・韓国日報によると、大企業で今年の下半期入社の新入社員研修が行われている中、愛社精神を育てるという名目の訓練式研修が依然として残っており、厳しい批判を受けている。資料写真。

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2016年8月17日、韓国・韓国日報によると、大企業で今年の下半期入社の新入社員研修が行われている中、愛社精神を育てるという名目の訓練式研修が依然として残っており、厳しい批判を受けている。

これは「克己訓練」と呼ばれる精神力を鍛えるための過酷な訓練だ。現代自動車は、今年の新人社員研修で登山を実施、SKハイニックスも0泊2日の30キロ行軍を行った。ある大企業の食品系列会社で働く入社2年目のキムさん(27)も新入社員研修時のことを鮮明に覚えており、海軍出身の講師からウサギ跳びを数百回にわたってさせられたという。キムさんによれば、研修所のコンビニで系列会社以外の食べ物を買って食べたことが分かると、宿舎の廊下をスクワットしながら歩かせることもあったという。

強圧的な研修は肉体の虐待にとどまらず、企業の歴史と文化を長時間にわたって講義する「詰め込み式の精神教育」もある。新韓銀行は2014年、新入社員数百人が朝鮮独立運動家の言葉を斉唱する動画が公開されて問題になった。サムスンの系列会社に入社したイさん(25)も、研修期間中に創業者の業績に関する講義がもっとも苦痛だったと打ち明けており、「屈指の大企業だという自負心を持って入社したが、研修を通じて失望だけが増えた」と話している。

実際に、韓国の就職サイトが昨年12月に中堅・大企業の新入社員432人を対象に調査を行ったところ、回答者の34%が研修後に「入社辞退を考えたり、退社した」と答えている。専門家らは、「軍隊式の研修は、人材採用のルートが大規模な公式採用に限定されていた韓国の企業文化が生んだ悪習で、採用の多角化と個人の潜在力を重視する社会のムードに合わせて、そうした画一的な教育方式から脱する必要がある」と指摘している。

これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。

「30年前も今も社員教育は変わってない。情けない」
「19世紀の内容を20世紀の先生が21世紀の学生に教えているという嘆かわしい現実」

「日本の植民地時代の軍事文化の残骸」
「大学にしろ会社にしろ組織にしろ、韓国はどこに行っても軍隊ばかり」

「企業を受け継いだ財閥2世や3世は、親がそうだったように、社員を使用人とでも思ってるんだろう」
「研修プログラムを考えるやつらのレベルが知れてる」

「時代は変わったんだから、間違った慣習はなくさないと!」
「今は昔とは違う。いつ誰が首を切られるか分からないのに、『上の言うとおりにしていれば、一生面倒見てやる』みたいに接してくる。消えるべき風習の一つ」

「小さい頃から創造性のない教育を受けてきた私たちは、果たして無限のグローバル競争で生き残れるだろうか。どうか後輩たちは次の世代に(この流れを)引き継がせないでほしい」
「愛社精神は心から湧き出てくるものであって、教育で培われるものではない。会社がよければ自然に生じるものだ」(翻訳・編集/松村)