水が液体で存在しており、温度も適度で生命が存在しうる惑星を「ハビタブル惑星」なんて呼ぶことがあります。ハビタブル惑星はこれまでもさまざま見つかっているのですが、もちろん「もう少しで生命存在の可能性があったのに!」という惑星もあります。新たに発見されたGJ 1132bもそんな惑星の一つです。
 
GJ 1132bは金星に似た惑星で、岩石でできた表面を持つ惑星でかつ大気から酸素が観測できた、おそらく最初の例です。しかし恒星の非常に近くを周回しており温室効果からその大気は非常に熱く、さらにマグマの海が表面に存在することがわかっています。これはちょっと、生命は居なさそうですね…。
 
地球から39光年先にあるGJ 1132bは、赤色矮星から225万キロと非常に近くを周回しています。これは太陽と水星の4600万キロに比べても非常に近いものです。そのためGJ 1132bは強烈な紫外線にさらされることで大気中の水分が酸素と水素にわかれ、また水蒸気で満たされています。そしてこの水蒸気が温室効果の働きをすることで、その大気は最高で232度にも達します。
 
天文学者のLaura Schaefer氏は、「冷たい星の場合は酸素は生命の存在の可能性となります。しかしGJ 1132bのような高温の惑星の場合、逆にその存在は惑星が高温で、生命の存在し得ない原因となってしまうのです」と語っています。またこの水蒸気で満ちた高温の大気は溶岩の維持にも役立っており、大気中の10%の酸素をマグマが吸収しています。そして、残りの多くの酸素と水素は宇宙空間へと去ってしまうのです。
 
実は古代金星においても過去に液体の水や海が存在していたものの、二酸化炭素の温室効果によって乾ききった惑星になってしまったという説があります。今後GJ 1132bの観測を続けることにより、古代金星でなにが起きたのかをより正確に知るヒントが得られるかもしれませんね。
 
Image Credit: Dana Berry / Skyworks Digital / CfA
■Steamy Venus-like exoplanet likely oxygen-rich, life-poor
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