『BILLY BAT』(浦沢直樹、長崎尚志/講談社)

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 人気マンガ家にスポットを当てて制作の現場に密着するドキュメンタリー番組「浦沢直樹の漫勉」のシーズン3が、2016年9月15日(木)から放送されることが明らかとなった。今回はこれまでプレゼンターを務めていた浦沢自身にもスポットが当てられるとあり、「シーズン3ですと!? 死ぬほど楽しみーーーー!」「わーっ、わーっ、浦沢先生にも密着!! これは録画しなきゃ!」とマンガファンが心を躍らせている。

 「浦沢直樹の漫勉」とは、世界中にファンを持つ日本の“漫画”の現場に密着し、漫画家ごとに違う制作の過程を捉えていくという番組。普段は知ることのできない各漫画家独自の手法や仕事場の様子、マンガ誕生の瞬間をドキュメントしていく。そして、日本を代表する漫画家である浦沢が、それぞれの創作の秘密に、同じ漫画家の視点から切り込むというもの。

 これまでシーズン0からシーズン2まで放送されており、『ゴルゴ13』の作者で劇画という分野を確立した大御所、さいとう・たかをや、『自殺サークル』『ライチ☆光クラブ』などで、人間の闇を独特な画風で描く古屋兎丸、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『アイアムアヒーロー』といった作品で若者に絶大な人気を誇る花沢健吾などの仕事現場に密着。他にも、かわぐちかいじ、山下和美、浅野いにお、東村アキコ、藤田和日郎 、五十嵐大介、萩尾望都など、日本を代表する漫画界のトップランナーが登場してきた。

 漫画家の生みの苦しみや「これを描きたい!」という情熱を実際に仕事現場に潜入して映し出す同番組。まさに漫画家の視点で原稿を見るようなカメラポジションによって、実際に描いているペン先を見ることができたり、使っている道具を知ることもできる。さらに浦沢とゲスト漫画家との対談では、漫画に対してのこだわりや信念、またペンの持ち方といった細かなところまで、広く深く話を掘り下げていく。漫画ファンにはたまらない内容に「アナログのペン先を追うのがものすごく楽しい!」「漫画家たちの無駄のないペンの動き、見ているだけで惚れ惚れする!」「東村先生の回すごすぎた! 作画スピード半端なくてめちゃ面白かった!」と大好評を博した。

 そしてこの度シーズン3の放送が決定したのだが、今回は『サンクチュアリ』『HEAT -灼熱-』の作者・池上遼一、『イムリ』『ぶっせん』の作者・三宅乱丈、『スカイハイ』『SIDOOH』の作者・高橋ツトム、そして最終日にはプレゼンターである浦沢自身にフィーチャーする。

 2016年10月6日(木)放送予定の浦沢の回では、2016年8月18日に発売された『モーニング』38号で完結した人気マンガ『BILLY BAT』の最終話執筆の現場に完全密着した様子を放送する。ペン先を映した映像を浦沢本人が見ながら解説するという内容になるようだ。

 『BILLY BAT』は2008年から『モーニング』にて、ストーリーを長崎尚志との共同制作という形で連載を開始した作品。物語の主人公は、1949年のアメリカに住み、『スーパーマン』『ワンダーウーマン』に並ぶ人気漫画『ビリーバットシリーズ』を描くケヴィン・ヤマガタ。彼の描くキャラクターを以前日本で見たという情報を受け、その真偽を確かめるために、ケヴィンは戦争の傷が未だ癒えない日本へと渡る―。

 「下山事件」や「三鷹事件」、「キリストとユダ」など、実際の事件や宗教、実際に起こっている社会問題などをテーマに、主人公が謎の事件に巻き込まれていく姿を描いた壮大な物語は「謎が謎を呼ぶ浦沢作品ならではの展開に引き込まれる!」「スケールが半端ない。浦沢はこの漫画によって世界を語りなおそうとしている!」と、ファンからの熱狂的な支持を得ている。

 そんな同作の最終話の執筆現場に密着するとあり、「夢中で読んだビリーバットの制作現場が見られるとか、超貴重!」「クライマックスは悩んだんだろうな。そんな浦沢先生の姿が映し出されてるのだろうか!? すごい楽しみ」「ラストをどういう思いで描いたか、本人の解説付きで制作の様子が見られるとか贅沢! 見逃すわけにはいかない!」といった声が上がっている。

 漫画家の制作現場という、ファンにとって未知であり、聖域ともいえる空間に踏み込む「浦沢直樹の漫勉」。実際に特集される漫画家の作品を手に持ちながら見れば、より楽しめるはず!

■TV「浦沢直樹の漫勉」
放送期間:2016年9月15日(木)〜10月6日(木)
放送日時:毎週木曜 22:00〜
放送局:Eテレ
出演者:池上遼一、三宅乱丈、高橋ツトム、浦沢直樹