2015年に大きな話題となった中国人旅行客による爆買いだが、円高と人民元安が進行すると同時に、百貨店などではすでに免税売上高が前年比で減少に転じている。爆買いの勢いがすでに失われつつあることは明白だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年に大きな話題となった中国人旅行客による爆買いだが、円高と人民元安が進行すると同時に、百貨店などではすでに免税売上高が前年比で減少に転じている。爆買いの勢いがすでに失われつつあることは明白だ。

 中国メディアの大宗商品連盟はこのほど、日本を訪れる中国人旅行客の伸びが鈍化しつつあると主張する一方、韓国を訪れる中国人旅行客が増えていることを指摘し、今度は韓国が中国人の消費による恩恵を受ける可能性があると伝えている。

 記事は、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐり、中国と韓国は政治面で摩擦が生じていると指摘。中国は韓国に対して韓流コンテンツを対象とした締め出しなどの報復をすでに行っているとする一方、中国人旅行客の韓国旅行に対する熱意は冷めるどころか加熱していると伝えた。

 続けて、7月に韓国を訪れた中国人旅行客の数は前年同月比32%増の91万人に達し、単月としては過去最高を記録したと紹介、THAAD配備をめぐって中国が対韓国で打ち出した制限措置は「逆に中国人の韓国への好奇心を掻き立てた」可能性があることを伝えた。

 中国では一部でドラマなどの韓流コンテンツが人気となっている。15年に中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大したことで、韓国を訪れる中国人旅行客は大きく落ち込んだものの、MERSを心配する必要がなくなった今、記事が指摘しているとおり、中国が韓流コンテンツの締め出しを行ったことで訪韓中国人が増えている可能性はあるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)