加熱してもダメ!「粉物の常温保存」でダニの繁殖をまねく危険性

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日々の料理に大活躍する小麦粉や、手軽においしいお好み焼きやホットケーキを作ることができるミックス粉を愛用している方も多いのではないでしょうか。そんな“粉物”ですが、皆さんは粉自体をどのように保存していますか?

開封したところを少し折り、輪ゴムなどでパパッと留めてキッチンで常温保存、なんてことはありませんか? 確かに粉物は“冷蔵保存”と書いていなく“直射日光、高温多湿を避けて保存”と書いてあるものがほとんど。

しかし、この時期は常温で保管すると恐ろしい光景を目にする危険も出てくるのです……。今回は粉物の保存方法や発生する虫について管理栄養士の筆者がご紹介します。

 

■1:粉物にダニが繁殖しやすい理由

小麦粉やホットケーキミックスなどの粉物食品の中に侵入し、繁殖する虫の代表として挙げられるのがダニ。

なぜ粉物にダニが繁殖しやすいのでしょう? それは、ダニが繁殖しやすい条件が整っているからです。その条件をみてみると、

(1)餌

たんぱく質やでんぷん、旨み成分、糖分等を豊富に含んでいるお好み焼粉やホットケーキミックス粉、天ぷら粉はダニの格好の餌となります。

(2)温度、湿度

ダニは、温度20〜30℃、湿度60〜80%の環境を好むため、適度な温度と湿度が維持されているキッチンはダニが繁殖しやすい場所です。

(3)潜伏できる

ソファーやベッド、畳など毎日キレイに掃除をしていたとしても、家庭内にダニは多く潜伏しているため、簡単に粉物内に侵入し、繁殖できてしまいます。

ちなみに、粉物以外にもゴマや唐辛子、かつお節、干しエビ、昆布なども虫が繁殖しやすいといわれているので要注意です。

 

■2:粉物につくダニによって起こる被害とは?

ダニアレルギーがある人が、粉物食品に発生したダニを食品と一緒に食したことでダニアレルギー症状が起こりやすくなります。

また、これまではダニアレルギーの症状を起こしていなかった人も、一気に大量のダニを食したことでアレルギー症状を起こしてしまう可能性もあります。

アレルギーの症状としては、ぜんそく、じんましん、皮膚のかゆみや赤み、腹痛、下痢、鼻づまり、おう吐、目の充血、意識低下等があります。食後すぐのこともありますし、食後5〜6時間後に症状が出てくることもあります。

何か異変があったときはすぐに医療機関に相談をすると安心ですね。

 

■3:ダニの侵入を防ぐのは困難

ダニは0.3mmととても小さいので、ほんのわずかな隙間からも簡単に侵入することができます。粉物食品を瓶やチャック付きの袋に入れているから大丈夫だと思って常温で保存していると、既にダニが侵入している可能性もあるといいます。

例えば、チャック付きの保存袋の隙間に粉が少しでも挟まっていたりすると、そのわずかな隙間も見逃さずにダニが侵入してきてしまいます。

 

■4:ダニが侵入していても「加熱すれば大丈夫!」ではない

恐ろしい話、ダニの中には熱に強いものも存在します。そのため加熱すれば絶対大丈夫なんてことはないんです。

しかもダニアレルギーの原因となるのは、ダニの死骸や糞からが多いといわれています。ですから、もしも加熱によってダニが死滅したとしてもアレルギーの原因要素はそのまま残ってしまっているのです。

 

■5:粉物をダニから守り保存する最適な方法とは?

ダニの好物の粉物を常温で保存するのはとても危険。特にキッチンは、ダニが繁殖しやすい環境が整っているので更に危険度が増します。

小麦粉などの粉物へのダニの侵入を阻止するには何といってもしっかり密閉することです。

まずダニの侵入を防ぐため、隙間のない密閉容器に入れます。そして更に大きめの密閉容器に乾燥剤等を入れて、その中に粉物を入れた密閉容器を入れて保存するのがオススメです。

また、ダニは低温では繁殖できないので、常温保存ではなく冷蔵庫での保存がおすすめです。冷蔵庫の一番温度の高い野菜室でも8℃以下なので、冷蔵庫の開いているスペースに保管すれば高温多湿を防ぐことができます。

ただ、冷蔵庫保存の場合、結露により粉物が固まりカビが発生することがあったり、冷蔵庫内に匂いが移ってしまったりすることもあるというので、やはり密閉して保存するのがいいですね。

 

いかがでしたか? 今回はこの時期は特に発生しやすい粉物の虫についてご紹介致しました。

近年、小麦粉やお好み焼き粉、ホットケーキミックス粉に潜んでいるダニに気が付かず食べてしまった結果、アレルギー症状を発症したという事例が報告されています。

冷蔵庫保存することに加えて、賞味期限内であっても、開封したらできるだけ早めに使いきるようにすることも重要です。

粉物食品の最適な保存方法を再確認し、ダニによる健康被害から身体を守りたいですね。

(ライター 望月理恵子)

 

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