止まらない食欲、なんとかして…!「夏の食べ過ぎ」の原因と対策

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「ダイエットしたいのに暑さで食欲が落ちるどころか、食べたい気持ちが止まらない!」

「いつも食べ過ぎてしまうから、お腹が空くのがストレスなんです」

このような声は、毎年のように頂くご相談です。

そこで今回は、“心とカラダを軽くする”をテーマに、20年以上ダイエット指導を続けている筆者が、止まらない食欲の何故?とその解決法をご紹介します。

■1:寝ているつもりの睡眠不足

日照時間の長い夏は、ついつい睡眠不足になりがち。帰宅が遅くなるのに伴って睡眠時間も不足しがちですが、自分では寝ているつもりでも、暑さなどで眠りが浅くなり、睡眠の質が悪くなり、十分な睡眠がとれていないことがあります。

睡眠不足になると食欲を抑える“レプチン”の分泌が減少し、食欲を促進する“グレリン”の分泌が増加します。しかも、レプチンの分泌が減少すると糖質や脂質が欲しくなるのも厄介なところ。

何となく寝つきが悪いからとスマホ片手に寝落ちでは、寝つけない時間の睡眠不足に加えて睡眠の質まで下げてしまうので、食欲は増すばかりになってしまいます。少なくとも就寝の1時間前にはスマホやタブレットのディスプレイから目を離し、出来るならオレンジ系の灯りにするなど、熟睡できる環境を整えられるよう心がけましょう。

■2:ニセの食欲に騙されない!

筆者はダイエットセミナーで講師を務める時に、写真付きのメニュー表と文字だけのメニュー表を見せて、どちらが「食べたい!」と思うか聞きます。当然、答えは写真付きのメニュー表。空腹感という感覚は血糖値が下がり胃がカラになって起こるのが通常ですが、人は料理の写真や匂い、調理中の音といった視覚、嗅覚、聴覚からも食欲を刺激されます。

何らかのSNSをしていると必ず目に入る料理の写真。同じものを食べようとわざわざ外出しなくても、刺激された食欲を満たすために身近にあるものを“つい”食べてしまう。

または休日、朝寝坊をして遅い朝食を摂ったのにお昼だからと時間になったら食べなければならないという“思い込み”からの食欲。これらはニセの食欲に騙されているだけ。

「お腹がすいた」「何か食べたい」と思ったら、本当に空腹なのか、単に口さみしいだけなのかを少し冷静に自分に問いかけてみることが大切です。

■3:空腹のストレスが辛い時には

「お腹が空くのがストレスなんです」「食べることが好きだから、我慢するのがストレスなんです」という言葉もよく聞きます。

しかし低血糖症などの病的なものを除けば、空腹がストレスであるとか食べることを我慢するのがストレスであると決めているのは誰でしょうか? それは自分自身に他なりません。しかも「空腹がストレスだ!」と何度も言葉にすることで、自分自身にそれを刷り込んでしまっています。

実はこうした言動は、心の中で本当は食べることに罪悪感を持っている自分に対しての言い訳をしているだけ。摂食障害の経験がある筆者が心理学を学び、気が付いたのがそこでした。

オススメなのは、空腹を感じた時に「空腹はストレスだ」と思う代わりに「空腹を楽しむ」と声に出して言ってみること。人は本来、空腹時の方が集中力が高まります。消化吸収のために胃腸に回される血液が脳に回され頭がクリアになるのです。そこを踏まえた上で、「空腹を楽しむ」と言葉に出して自分自身に刷り込みをすると、意外と簡単に空腹の辛さから解放されます。

思い込みや食べる事への罪悪感を手放し空腹を楽しめれば、必要な食事の時に本当に美味しく食べることができるので、一度試してみる価値はありますよ。

いかがでしょうか。なかなか思うとおりに食欲をコントロールできず、体重が増えてしまったりしたらガッカリしますよね。

だからこそ食欲を上手くコントロールし、気に入っているボディラインで心地よく暮らすためにも、“食欲”と“空腹感”との付き合い方を今一度見直してみてくださいね。

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Olena Yakobchuk / shutterstock