サウナの発祥地として知られるフィンランドでは、国民3人に1つの割合でサウナが存在する。一戸建てだけでなく、複合住宅やホテル、企業や公共機関にも完備され、その数は国内で200万戸を超えると言われている(人口は約530万人)。フィンランド文化の象徴であるサウナは、フィンランド人にとってリラックスする場であり、交流の場として欠かせないものだ。

近年、フィンランド人のサウナに対する愛はさらに高まっており、その有り余るほどの愛情から多くの世界初サウナを生み出し、世界中で大きな話題を呼んでいる。今回はその中でも、特にユニークで、サウナ好きでなくとも一度は行ってみたくなる3つのサウナを紹介する。

一つ目は、昨年オープンしたヘルシンキ市内にある「バーガーキング」サウナ。大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングが、多くのヘルシンキ市民からの要望により、2015年にヘルシンキ市内の店舗に2015年に貸切サウナをオープンさせた。15人ほど収容可能なサウナは、店舗から予約をすることができ、ビジネス・ミーティングやスポーツ観戦にも使用可能。サウナから注文もでき、部屋までハンバーガーを店員が運んできてくれる。また、メディアラウンジには55インチテレビとプレイステーション4も設置。シャワールーム、ロッカールーム、ランドリールーム、バスルームも完備。ゲストはサウナルームから注文ができ、スパまで持ってきてくれる。お店では特製のバーガーキングのロゴが入ったタオルやバスローブを、お土産として購入することができる。
【入場料】€250〜€300(3時間で)食事代は別費

サウナ
写真提供:RESTEL

二つ目は、世界初サウナ観覧車「スカイサウナ」。ヘルシンキ市内に2年前にオープンした巨大観覧車「スカイウィール」に(こちらも市民の強い要望により)遂にサウナ専用ゴンドラが登場。最高到着地点130フィートから、サウナに入りながらヘルシンキ市内の夜景やバルト海が広がる絶景を楽しむことができると、すでに予約が殺到中だそうだ。最高室内温度は90C。熱さに慣れていない方のために、外の空気を取り込む小窓付で、旅行者にも安心。また、サウナ・ゴンドラを待つ間、ジャグジーやテラスでは飲み物が提供される。なお、乗車年齢には制限があり、18歳以上となっている。
【入場料】240€〜(1時間で、1~4人収容)*延滞時間は正規金額の半額

サウナ
写真提供:SkyWheel Helsinki

そして三つ目は、フィンランドの大学生たちがサウナ発祥地としての誇りを取り戻すために完成させた世界最大のサウナ。ヘルシンキ郊外のエスポーにある310平方メートルを誇るこの世界最大のサウナは、2016年4月にアールト大学の学生たちの手によって、たった5日間で建設された。これまでの世界最大サウナ(約166平方メートル)はドイツにあったが、この事実を知ったアールト大学の学生たちが、サウナ発祥地として一念発起。5月1日の“Vappu(ヴァップ)”と呼ばれる記念日に向けて、サウナは毎晩オープンしている。“Vappu”はフィンランドでは労働の日でもあり、学生のお祭りでもある。しかし残念ながら、こちらは短期プロジェクトとして制作されたため、プロジェクト終了とともに解体される予定だ。

サウナ
撮影:Mikko Autio

サウナ愛あふれる国フィンランドには、まだまだ多くのユニークなサウナが存在する。フィンランド最大の文化的資産であると同時に多くの謎に包まれているサウナ。是非フィンランドを訪れ、日本にはないユニークなサウナ体験をしてみてほしい。

関連情報

フィンランド政府観光局

http://www.visitfinland.com/ja/