左から永山絢斗、阪本順治監督、ホワン・M・バレロ

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世界的な革命家チェ・ゲバラのボリビア戦線部隊に参加していた日系人フレディ・前村の生涯を描いた『エルネスト』。阪本順治が脚本・監督を担当し、オダギリジョーが主演するこの映画が8月18日より広島でクランクイン。翌8月19日に阪本監督、ゲバラ役のキューバ人俳優ホワン・M・バレロ、ゲバラに興味を持った地元中国新聞社の森記者役の永山絢斗が登壇し、ミニ会見が行われた。

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ゲバラたちは1959年7月25日にキューバ親善使節団として来日。その際に、急きょ訪れた平和記念公園内の慰霊碑に献花をしたのだが、この日はそのシーンを撮影。あわせて、阪本監督ら3人がミニ会見に登壇した。

阪本監督は、今回の映画に広島のゲバラの献花シーンを入れたことについて「主人公であるフレディ・前村がハバナ留学5日目にキューバ危機が起きます。核戦争が起きてしまうかもしれないときに、その核を実感していたのが、広島で原爆資料館を見学していたゲバラだったからです。日本とキューバは特別な関係です。ゲバラが広島を訪問したことで、キューバの小学生は8月6日と9日は何の日か知っています。ゲバラ役を選ぶとき考えたのは、容姿が似ていることだけでなく精神性が同じでなくてはいけないこと。(ゲバラ役の)バレロさんは30人の中から選びました。実はすごい早い段階で彼に決めていました」とコメント。

永山は「撮影の1週間前にふらりと広島に来ました。川を歩いていると、資料の絵を想像してしまった。今回役で広島弁を使うので、1人で街を歩きました。昨日は満月でとても大きく神秘的な日だったので、映画も良い作品になると背中を押された感じがしました。広島弁は怖いイメージでしたが、実際は違って、可愛いかった」と広島の印象について語った。

バレロは「世界的に有名なゲバラ役に選ばれて光栄です。(この映画の主人公の)フレディ・前村をキューバだけでなく、世界に知らせられる作品だと思います。今回の撮影で広島に来てすぐに資料館などにいきました。非常に強い印象で忘れがたき感情でした。悲しみのエネルギーが込み上げられ、脳を締め付けられ、喉がつかえて言葉にならなかったです」と話していた。

本作は広島ロケの後に移動し、9月上旬からキューバでの撮影がスタート。日本・キューバ合作の長編映画としては、『キューバの恋人』(69年/監督:故黒木和雄、主演:津川雅彦)以来2作品目となる。2017年秋より全国公開となる。