妊娠中や産後に乳首から母乳や分泌液が出るのは問題ないことが多いのですが、妊娠していないのに乳首から何か液が出ている……。何か病気? 乳がん? 心配になりますよね。今回は乳首から出る分泌液について調べてみました。

乳首から分泌液が! どういう状況?

分泌液は知らない間に出ていてブラジャーが汚れる、乳首がかゆくて見てみたら何か滲んでいた、汚れを取ろうと乳首をつまんだら液が出てきた……など色々なパターンがあります。知らない間に滲んでいるくらいならまだしも、つまんで液が出てきたら少し驚いてしまいますよね。でも過度の心配は必要ありません。多くの場合は乳がんなどの心配はなく、ほとんどが生理的なものや女性ホルモンによるもの。ただし病気であることも考えられるため、該当する場合は婦人科を受診しましょう。

考えられる原因や病気

○ 生理的な乳腺からの液漏れ

両側の乳首から透明、または白濁した液が出る場合、生理的な作用なので心配はいりません。この場合は手で乳首をつまんだ時にのみ起こります。

○ 乳汁の産生

片側、または両側の乳首から透明、白色、黄色っぽい液が漏れていたり、つまむと出てきたりします。母乳の匂いがすることもあります。これは、プロラクチンというホルモンが過剰であるときに見られる現象で、下垂体の障害、甲状腺機能低下、避妊薬の服用によるホルモンバランスの崩れ、慢性的な乳腺への刺激(頻回な乳腺のチェック、性行為など)、腫瘍など様々な原因が考えられます。多くの場合は無月経や生理不順が同時に起こるそうです。

○ 乳腺症

透明、黄色、薄い緑色の分泌液が出ます。触ると乳房が固く、痛みを感じることもあります。女性の半数くらいに起こるともいわれていて、マンモグラフィーで癌でないことを確認できれば治療は必要ありません。

○ 乳管の炎症

乳頭の下にある乳管が炎症を起こしていて、緑色や黒っぽいねばねばした液体が出てきます。40代から50代の女性によく起こります。痛み止め、抗生物質の投与で治まります。まれに炎症を起こした管を外科的に切除することがあります。

○ 非がん性の管内増殖(パピローマ)

35歳から55歳の女性に多くみられ、粘り気の少ない分泌液や血の混じった分泌液がブラジャーに付着して気付くことが多いそうです。しこりや痛みはありませんが、乳管内に発生する良性の腫瘍です。マンモグラフィーで悪性でないか確認しますが、判別が困難な場合があるので外科的に切除し病理検査をします。乳管内乳頭種と呼ばれることもあります。

乳首からの分泌液は心配いらない場合もありますが、やはり素人では判断が難しいので、乳がんの検診も兼ねて婦人科で診てもらうのがいちばん安心だといえますね。


writer:しゃけごはん