日本以上に日本車が大人気のジャカルタのモーターショーは即売会状態!

写真拡大 (全18枚)

昨年は開催期間中に578億円も売り上げた!

日本の国土の約5倍、人口も約2倍となる2億4千万人を有するインドネシアで、東南アジア最大級の「第24回ガイキンド(インドネシア自動車工業会)・インドネシア国際オートショー2016」が8月11日より、首都ジャカルタの郊外で開催されている。

インドネシアでは昨年からふたつの国際モーターショーが開催されており、昨年はまったく同じ会期となったが、今年はガイキンドから袂を分かった「インドネシア国際モーターショー」が4月開催になったことで、来場者数や車両売上額ともに前年実績を大きく上回った。

ガイキンドのオートショーは、インドネシア最大の展示即売会で、各出展者が毎年新モデルを投入し、国内販売の促進に大きく繋げる役目を果たしている。昨年のガイキンド・インドネシア国際オートショーでは10日間で来場者数45万人、販売台数はなんと1万9380台を数えた。車両売上金額としては5兆7768億4611万3009ルピア、日本円にしておよそ578億円にも及んだというから驚く。

今年はインドネシア国際モーターショーがすでに4月に開催されていることから(入場者数約39万人、車両売上額2兆1000億ルピア=約210億円)、この期間での開催は単独開催となるため昨年以上となる売り上げが期待されている。出展社数も今年は日本企業を含む31ブランド360社が出展し、そのうち22車種の新車が公開されている。

市場の主流は日本メーカーの小型ミニバン

インドネシアではコンパクトサイズの7人乗りの日本車がマーケットの主流となっており、トヨタを始めホンダ、日産、ダイハツ、スズキなどが精力的に新車を投入している。インドネシアでの日本車の割合はなんと95%と以上に高く、日本より日本車のマーケットシェアが上まわるという親日的なお国柄だ。

なんといっても今回の注目は、三菱が世界初公開したコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデル「XM コンセプト」。インドネシアの大家族構成に最適化し、7人がゆったり座れて快適な居住空間を備えているという。三菱の新工場が来年4月に完成し、10月からこのXMコンセプトを生産予定だという。

インドネシアで最大シェアを誇るトヨタはLCGC(低価格低燃費車で税制優遇)の7人乗り「カリヤ」を」発表した。昨年はインドネシアで一番人気の「アバンザ」を発表し大人気となったが、さらに低価格な「カリヤ」の投入で初めてクルマを購入する層の獲得を目指しているという。

ダイハツは「カリヤ」の姉妹モデルの最新コンパクトカー「シグラ」を発表。じつはトヨタの「カリヤ」もダイハツからのOEM供給車両(開発は共同)であり、棲み分けはトヨタ「カリヤ」が1200cc、ダイハツ「シグラ」は1000ccと1200ccとし、価格帯も「カリヤ」よりさらに低価格(80万円~115万円)である。

ホンダはシビック・ハッチバックのコンセプトカーを展示。ホンダはここ数年でいっきに販売台数を伸ばし、勢力を拡大しているという。

昨年は過去最高の販売台数を達成しているが、今年はさらに順調で昨年1〜7月の同月比でも32%上まわっているという。シビックのターボモデルや無限のコンプリートカー、さらには燃料電池車のクラリティを展示するなどイケイケな感じが見て取れた。

マツダ・スズキ・日産も出展

マツダはインドネシア初お見えとなるCX-5を特別展示していた。残念なことに日本とタイでしか生産していないことから、関税が掛かるぶん、価格帯は他のライバル車に対して辛い一面がある。販売は早ければ年末から開始するという。

スズキはクロスオーバーの「SX4 S-CROSS」を発表発売した。

このほか人気車である「エルティガ」やLCGC適合車の「ワゴンR」なども陳列されていた。日産は「Xトレイル」の特別仕様車、「ジューク」のマイナーチェンジモデル、「マーチX」の新デザインなどを展示したほか、「GT-R」も壇上に飾られていた。

そのほか日本のトラックメーカーも大きなブースでアピールしており、どのブースでも人だかりは多く、日本車人気の裏付けが現実として体感できるほどだった。

もちろんブースの裏側の商談スペースでも日本車メーカーはそのほとんどが満席となっているのに対して、日本車以外の商談スペースは比較的まばらでその差が歴然だったのが印象的だった。

日本車以外では、BMWがMINIや二輪を含めて巨大なブースを構えて積極的な展開をしたのが印象的だった。メルセデス・ベンツ、AUDI、VW、ジャガー、JEEP、タタ、FAWなどが出展していた。

(文・写真:編集局 山本 亨)