8月23日から「処暑」に入り、暦のうえではすこしずつ暑さが収まる時季です。日中の陽射しは強くても、陽が落ちると風が心地よく感じるようになります。一方で残暑が厳しい時季でもありますね。夜空には、まだまだ夏の星座が輝いています。今回は、星座と人のちょっと意外な結びつきのお話です。一般的な「12星座占い」の「自分の星座」とは別に、あなたにとって大切な星座がもうひとつあることをご存知でしょうか。晩夏の宵、しばし星空を見上げて、星々が私たちに語りかけるメッセージを感じてみませんか。


ふたつの自分の星座とは?

夏の夜空を彩る「射手座」「蠍座」「天秤座」。これらの星座は6〜8月の初夏から夏かけて夜空に見やすい位置にあるため「夏の星座」と呼ばれています。一方で、夏の星座は「12星座占い」にあてはめると、秋から冬にかけての9月末から12月後半に生まれた人の星座に該当し、対岸の季節にあたります。
一般的な12星座占いの「自分の星座」は、太陽と共に昼間の空にあるため、生まれた日の夜空には自分の星座は見ることができません。この時季の夜空に見える射手座が輝いていた日に生まれたのは、その対岸にある双子座の人なのです。
このように考えると、「自分の星座」は2種類あるといえます。ひとつは、太陽がそのエリアにあった星座、つまり12星座占いの自分の星座。もうひとつは、自分が生まれた日の夜に輝いていた星座です。

夏の夜空に輝くのは、「冬の星座」

夏の夜空に輝くのは、「冬の星座」


生まれた日の夜空に見えるのは、自分が出会う人々の星

星占いの考え方に当てはめると、あなたが生まれた日に太陽の近くにあった星は「自分自身」。一方、あなたが生まれた日に夜空に輝いていた星は「人生で巡りあう人々、パートナー」に当たるそう。12星座占いでの自分の星座は、自分のキャラクターそのものを象徴し、その反対側に位置する星座は「人生において、一対一で関わっていく他者」を象徴しています。
他者とは、「夫や妻、パートナー、大切な人、ライバル、敵、契約相手、法廷闘争の相手」などを意味します。良くも悪くも自分と「対」となるような存在、人生において深く関わる相手ということになります。生まれた日に夜空を見上げると、自分にとって重要な存在となる人の星が天高く光を放っているのです。まるで「わたしをみつけて」と言うように。
太陽が位置している星座は、決して肉眼で見ることができません。それは、「自分で自分を見ることはできない」ということを象徴しているようです。人間が自分自身を知るとき、それは自分と一対一で向き合ってくれる「誰か」を通してではないでしょうか。「人生で出会う他者」「人生で対になる誰か」というのは、自分そのものを映し出す存在なのかもしれません。


星が教えてくれるメッセージを受け取る

自分の星座と対岸の星座。このふたつは、表裏一体に「自分の星」と解釈することができます。星占いに「ポラリティ(極)」という考え方があり、対極にある星座同士の根本的なしくみに共通点を見出しています。ポラリティにある星座の対になる組み合わせとキーワードは下記のようになります。
★牡羊座と天秤座は、「一対一」「自分対他者」
★牡牛座と蠍座は、「所有と融合」「獲得」「価値」「支配」
★双子座と射手座は、「知」「移動」「旅」「言葉」
★蟹座と山羊座は、「守る」「囲む」「外部との闘争と拡張」「世界」
★獅子座と水瓶座は、「自己主張」「個性」「世界を照らす」
★乙女座と魚座は、「治癒、治療」「救済」「浸透」「魔法」

ポラリティにある星座同士は、お互いに共有するキーワードとなるしくみを正反対の軸足からアプローチし、それぞれ発現するのです。
牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座の軸足は、「個」「自分」「空間」「場」「世界の内部」。
一方、天秤座・蠍座・射手座・山羊座・水瓶座・魚座は、「多数」「他者」「社会」「戸外」「世界の外部」に軸足を起きます。
いかがでしょうか。あなたの星座の対岸にあたる「人生で出会う他者」「人生で対になる誰か」は思い当たりましたか。良くも悪くも人生において深く関わる相手は、自分の長所も短所も照らしてくれる相手なのですね。お誕生日に夜空を見上げると、遠く輝く星々からのメッセージがあなたに届くかもしれません。

「自分の星座」の対岸にあるのが、もうひとつの自分の星座

「自分の星座」の対岸にあるのが、もうひとつの自分の星座

参考文献
石井ゆかり『星をさがす』WAVE出版 2012