参天製薬は、「スマホ老眼」を自覚する10〜50代のスマートフォンユーザー男女500名を対象とした意識・実態調査を行なった。

スマホ老眼

■「スマホ老眼」とは

多くの現代人にとって、スマートフォンはもはや生活に欠かせないアイテム。一方で、スマートフォンの長時間利用による健康被害も問題になっている。その1つが「スマホ老眼」。「スマホ老眼」とは、スマートフォンを長時間利用する生活を続けることで、目のピントが合いにくくなる症状のこと。通常「老眼」といえば、加齢による老化現象をさすが、この「スマホ老眼」の場合は、スマートフォンの利用による目の酷使が原因のため、若い年代であっても、老眼のような症状があらわれることになる。

◆約8割が、週に1回以上「スマホ老眼」の症状を自覚
まず、「スマホ老眼」を初めて自覚したタイミングを聞いたところ、「1年以内」(37%)、「半年以内」(31%)という人が多い結果に。大半の人が、ここ最近になって「スマホ老眼」の症状に気付いた様子がうかがえる。また、「スマホ老眼」を自覚する頻度を聞いたところ、「週に5回以上」が27%、「週に3〜4回くらい」が21%、「週に1〜2回くらい」が30%という結果に。合計すると、「週に1回以上、症状を自覚している人」が8割近くにのぼることになる。

スマホ老眼 スマホ老眼

■心身にまで影響!スマホ老眼とともに急増する「VDT症候群」とは

◆平日のスマホ利用時間は平均「3.4時間」…寝転びながらの利用、歩きながらの利用も
それでは、「スマホ老眼」を自覚するユーザーたちは、スマートフォンをどのように利用しているのだろうか。まず、「スマートフォンの利用時間」を聞いたところ、平均は平日「3.4時間」、休日「4.0時間」という結果に。平日・休日にかかわらず、スマートフォンを長時間利用している人が多いようだ。また、スマートフォン利用時の習慣として、「寝ころびながら使用することがある」人は84%、「電車の中で使用することがある」人は67%、「歩きながら使用することがある」人は52%という結果になった。

◆「スマホ老眼」だけじゃない!同時に、「肩こり」や「頭痛」などの症状を感じている人も
「スマホ老眼」の人は、スマートフォンの長時間利用が原因で、目以外の場所に不調を感じている場合も少なくないようで、「スマートフォンを長時間利用した後に、目以外の不調を感じたことがある」人は51%という結果に。具体的な症状としては、「肩こり」が83%、「頭痛」が61%、「全身の倦怠感」が35%という結果になった。

◆対策の必要性を感じつつも、できていない人が多数
そこで、「スマホ老眼」対策の必要性を感じるかを聞いたところ、87%と約9割が「感じる」と回答。一方で「スマホ老眼」の対策をしている人は17%と、わずか1割台。残る8割以上は、症状を自覚しながらも対策ができていないことになる。

■眼科医・荒井宏幸先生に聞く「スマホ老眼」の原因と対策

今回は、『スマホ老眼は治る!』(扶桑社)の著者で、眼科医の荒井宏幸先生に「スマホ老眼」の原因と対策について話を伺った。

◆「老眼」と「スマホ老眼」の違いとは?
一般的な「老眼」は、加齢が原因。水晶体が加齢とともに硬くなって、弾力性を失うために出てくる変化と言える。一方の「スマホ老眼」は、水晶体を薄くしたり厚くしたりする「ピント調節筋」(毛様体筋)の使い過ぎが原因です。「水晶体自体の異常」ではなく、「筋肉の使い過ぎ」で動きが悪くなり、結果として、老眼と同じようにピントが合いにくくなるなどの症状が起こる。100メートルを全力でダッシュした直後は、足の筋肉が疲労してうまく歩けないこともあると思いますが、ちょうどそれと同じようなイメージだそうだ。

◆肩こり・頭痛・倦怠感は、「スマホ老眼」のサイン!?
「スマホ老眼」は、眼精疲労の延長にある。目の症状だけでなく、「肩こり」「頭痛」「倦怠感」なども眼精疲労のサイン。すでにこのような症状がある方は注意が必要。そのまま目を酷使すると、ドライアイなどの症状が起き、やがてピント調節が不全になる「スマホ老眼」にもつながることになる。

◆電車スマホ、歩きスマホ・・・「スマホ老眼」につながるNG習慣とは?
1日あたりのスマホ閲覧時間が、長ければ長いほど「スマホ老眼」になりやすいと言える。特にスマホが手放せない人は、電車に乗りながら、歩きながら、寝ながら…など「ながらスマホ」をする傾向にある。まずは、こうした習慣をやめて、少しでもスマホから離れて過ごすことが重要。また、スマートフォンは、テレビやパソコンに比べて文字が小さいので、ただでさえ目の「ピント調節筋」を酷使することにつながるが、「電車スマホ」「歩きスマホ」「寝転びスマホ」は、ブレたり揺れたりする中で画面に集中することになるため、より筋肉が疲れやすくなる。そういった意味でも、これら3つは特によくない習慣である。

文/編集部