韓国がこだわる日本海の「東海」表記をめぐり、外国航空会社、外国人学校、人気アウトドアブランドなどに日本海が使われていることが分かった。野党も日本海表記の地図を使っていた。写真は日本海の地図。

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2016年8月20日、韓国がこだわる日本海の「東海(トンヘ)」表記。しかし、最近、韓国に乗り入れている外国航空会社、韓国内の外国人学校、世界的に人気あるアウトドアブランドなどで日本海が使われていることが分かった。それどころか、野党も日本海表記の地図を使っていたことが判明、謝罪に追い込まれた。

韓国が日本海表記に異議を唱えるようになったのは、1991年に北朝鮮と同時に国連に加盟してから。翌92年に開催された第6回国際連合地名標準化会議で、韓国と北朝鮮が国際的に認知されている日本海(Japan Sea または Sea of Japan)の名称を批判し、「国際的な海に特定の国の名前を付けるのはふさわしくない」などと主張して日本海と東海の併記とすべきなどとしている。

背景にあるのは、やはり歴史問題。「日本海の呼称が一般化したのは、20世紀前半の日本による植民地支配が原因」として、「植民地支配の名残を清算する作業の一環」と位置付けている。特に韓国内では日本海表記が見つかるたびに是正を求めている。

中央日報によると、広報専門家の徐敬徳(ソ・ギョンドク)誠信(ソンシン)女子大学教授が韓国に就航する中国東方航空、英国ヴァージン・アトランティック、ロシアのアエロフロート、トルコ航空など23の海外航空会社のスクリーン地図サービスを調査した結果、すべての航空機の地図に東海が日本海と表記されていた。徐教授は「韓国に就航する航空会社の地図サービスがこのようならば、ほかの航空機のスクリーン地図は見なくても全く同じこと」と嘆いている。

さらに、SBSによると、ソウルにある外国人学校の世界史教科書の日本史が記述された部分の地図には、東海ではなく、日本海と表記されていた。他の教科書の地図にも東海表記は見当たらなかった。

これは、外国人学校は外国で出版された教科書を使用しており、米国の教科書のほとんどが日本海と単独で表記しているためとされる。しかし、外国人学校には両親のどちらかが韓国人の学生や韓国人の学生も多く、韓国政府の認可を受けた国内の学校で、日本の主張だけを反映させた教科書を使っていることに疑問の声も上がっている。

国際的な人気商品でも東海の認知度は低く、国民日報はアウトドア用品で知られる米国の「THE NORTH FACE」が、2年前に発売した世界地図がプリントされたジャケットにも「Sea of Japan」と書かれていた、と伝えた。同社製品を韓国で販売している「ヨンウォン・アウトドア」は「韓国企業として非常に遺憾」との立場を表明し、関係国の関連会社に是正措置を強く要求する方針を明らかにした。

日本海表記の地図使用が発覚したのは、野党の「国民の党」。YTNによると、朝鮮半島の情勢を説明するために使用した地図に日本海とあったという。同党は「スタッフが綿密な検討をせずに誤って表記された地図を用意してしまった。明らかな誤りであり、思慮に欠ける行動」と平謝りだ。(編集/日向)