近年、最も有名なビッグ3は!?

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 今回の甲子園大会で話題となっているのがビッグ3と呼ばれる3投手。履正社の寺島成輝(=写真)、花咲徳栄の高橋昂也、横浜の藤平尚真の3人だ。

 地方大会からすでに注目され、そのプレッシャーをはねのけて勝ち上がってくるだけでもすでに大物。前評判にたがわぬ投球を見せるも、残念ながら、チームとして力を出しきれずに甲子園を去った投手もいるが、その評価が大きく揺らぐことはない。

 今年のように、評判となったビッグ3を振り返ってみよう。



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■近年もっとも有名な高校ビッグ3

 近年、ビッグ3というくくり方でもっともクローズアップされたのは、佐藤由規(由規、仙台育英→ヤクルト、写真)、中田翔(大阪桐蔭→日本ハム、写真)、唐川侑己(成田→ロッテ)だろう。

 由規は最速155キロの豪速球を投げ、中田は高校通算87本塁打、唐川も甲子園だけでなく千葉大会でも好投し、その名を上げていた。

 その結果、彼らが高校3年となった2007年秋のドラフトでは、由規が5球団(巨人、中日、ヤクルト、横浜、楽天)、中田が4球団(日本ハム、阪神、オリックス、ソフトバンク)、唐川が2球団(ロッテ、広島)から一巡目指名を受けることとなる。3人トータルで11球団。

 この年のドラフトは、高校生と大学生・社会人を分離して行う方式だったが、西武がスカウト活動の不祥事(金銭供与)により高校生ドラフトの1、2巡目指名権を剥奪されていた。つまり、参加全球団がこの3人の誰かを高校生部門の一巡目で指名していたのだ。いかにビッグ3の評判が高かったのかがわかるだろう。

 プロ入り後、各選手とも紆余曲折ありながら、チームの看板選手として存在感を発揮している。

 今年の7月、ケガから復帰した由規が5年ぶりの1軍マウンドに上がったとき、中田は「唐川、由規。あいつらの背中を見て頑張ろうと思ってきた」と語っている。「心のライバル関係」は継続していることを示していた。



■同世代から大学ビッグ3も出現

 由規、中田、唐川のビッグ3世代が大学卒業を迎えるときには、藤岡貴裕(桐生第一→東洋大→ロッテ)、野村祐輔(広陵→明治大→広島)、菅野智之(東海大相模→東海大→巨人)ら3投手が大学ビッグ3として台頭。

 2011年のドラフトで、藤岡はロッテ、横浜、楽天の3球団から、野村は広島から、菅野は巨人と日本ハムから、それぞれ一巡目指名を受けている(菅野は日本ハムが抽選で交渉権獲得するも拒否。浪人し、翌年、巨人に単独指名を受け入団)。

 プロに入ってからも、野村と菅野は先発として、藤岡はセットアッパーとしてチームを支えている。

■今年の甲子園出場投手は逸材揃い

 今年の高校3年世代も、冒頭で紹介したビッグ3以外に、今井達也(作新学院)、藤嶋健人(東邦)、高田萌生(創志学園)、鈴木昭汰(常総学院)ら逸材投手は多い。

 今後彼らが、由規、中田、唐川らの1989年世代のように、「ゴールデンエイジ」を形成していくのか、注目だ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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