日本経済が上り調子だった当時、かの有名な合併症「過労死」に陥る人が多く見られた。働きすぎて体が極度に疲弊し、最終的にうつ状態になり自殺してしまう勤勉な日本人が少なくなかったのだ。

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日本経済が上り調子だった当時、かの有名な合併症「過労死」に陥る人が多く見られた。働きすぎて体が極度に疲弊し、最終的にうつ状態になり自殺してしまう勤勉な日本人が少なくなかったのだ。(文:陳言。瞭望東方週刊掲載)

現在、日本経済の成長はすでに停滞状態にあるにもかかわらず、日本人の「働きすぎ」の習慣は以前と全く変わっていない。日本の関連機関が公表した調査結果によると、日本の労働人口約8000万人のうち、少なくともその半分の約3200万人が「慢性疲労」状態であり、日本人の疲労度は相当深刻な状態といえる。

■日本人のこの頑固な病気をどう治す?

多くの企業や機関で、残業時間の制限やフレックスタイムによる出退社などの方法を採用することで、社員の仕事のストレス軽減を試みたが、効果はそれほど大きくなかった。いくつかの企業の医務室では、ストレスを緩和させるために、カウンセラーを配置している。しかし東京の生活では常に「疲労」がつきまとう。

そこで日本人は「疲労学」なる学問を新たに興し、高度な科学技術で「疲労」を測定する方法を考案した。

つい先日、横浜市で「国際疲労学」の討論会が開催された際に、いくつかの日本企業が開発した「疲労測定器」が展示されていた。この測定器の多くはサイズがスマホよりも少し大きい程度。使い方は両手の人差し指を2つの穴に置き、測定ボタンを押すだけ。90秒後にはインターネットに接続したパソコン上に測定した人の「疲労指数」が表示される。

製造メーカーによると、この測定器は心拍数や脈拍などのデータをもとにして、自律神経の強さや交感神経と副交感神経のバランスを調べるのだという。検査結果とデータの推移を比較し、「疲労指数」を算出する。

本来は目に見えることのないストレスや疲労感を、同年代の数値化した標準データと比較すれば、正常な状態かどうかすぐにわかるというわけだ。「疲労指数」が標準を超えてしまったら、その患者に休息を促すもしくは心のケアを施せば、疲労が悪化して精神的もしくは肉体的な病気にかかるのを予防することができる。

日本で「疲労測定器」開発を行う最大手企業の一つである日立グループは、北京に合資会社をすでに立ち上げている。討論会で、その合資会社の責任者と知り合った際、日立はすでに「疲労測定器」を中国市場に導入する計画であることを教えてくれた。

たぶん近い将来に、「疲労測定器」は血圧測定器や血糖値測定器と同じように、中国人の生活に普及していくことだろう。(提供/人民網日本語版・編集/YK)