ソフトバンク3連覇のために、打てよ明石!!

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 ソフトバンクが6連敗中で迎えた8月13日のロッテ戦。

 開幕から全試合4番で出場してきた内川聖一が腰痛のため3回から交代。急遽「4番ファースト」のポジションについたのが明石健志だった。

 明石は0対0の6回表、2死一、三塁のチャンスに打順が回るとライトへ先制タイムリー。このヒットが呼び水となり、ソフトバンクの連敗が6でストップ。まさかの内川の代役がヒーローになった。

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■初打席で三塁打デビュー

 北海道旭川市出身の明石は、2003年のドラフト4位でダイエーに入団。

 2004年のプロ初出場の試合では、初打席でスリーベースヒット。この年のヒットはこの1本のみだったが、打席に立つと「何かするのでは?」と、ついつい期待したくなる存在に。

 2011年はスーパーサブとして活躍。小久保裕紀に代わりファーストでの先発出場も多く、チームの2連覇、そして日本一に大きく貢献した。

 2015年4月の日本ハム戦では、中田翔のスリーランホームランで先制された後、プロ入り初の満塁本塁打を放ち逆転。生まれ故郷・北海道の札幌ドームでお立ち台に立った。

■器用過ぎてレギュラーに定着できず

 明石といえば、器用な選手という印象がある。だが、この器用さがアダになったなと感じたのが2012年だった。

 135試合に出場し打率.254。オールスターゲームにも選出されるなどキャリアハイの年ではあったが、この年の守備別出場数は、ファーストで59試合、セカンドで24試合、サードで48試合、ショートで59試合、外野で4試合とバラバラ。

 川崎宗則が抜けたポジション争いに勝ち、開幕からショートで先発出場していたものの、本多雄一がケガをすると代わりにセカンドへ。松田宣浩が戦列を離れるとサードを守り、試合終盤にはファーストへ回されることも多かった。

 その間にショートを守った今宮健太が経験を積み、好守備を何度も、何度も披露。存在感をアピールする。

 結局シーズンを通して主力として活躍したものの、クライマックスシリーズは小久保、本多、松田、今宮の4人が内野を守り、最終的には控えでシーズンを終えてしまった。

■明石が驚かせれば、チームはもっと強くなる

 その後もケガやチーム事情でレギュラーに定着できず、ユーティリティープレイヤーとして13シーズン目を迎えた。

 今季の開幕戦ではファンもビックリの5番ファーストで出場も、3試合に出場しただけで肩の故障により戦列を離れることに。

 7月29日、ようやく約4カ月ぶりに1軍へ復帰。復帰してからは12試合に出場(8月14日現在)し、その間のチーム成績は6勝9敗と苦戦しているが、明石が打点を挙げた試合は3戦3勝と負けていない。

 日本ハムの猛追で混パとなったペナントリーグ。ソフトバンク3連覇のためには、明石のバットが必要だ。

溝手孝司(みぞて・たかし)札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。北海道生まれなのにホークスファン歴40年。個人的には明石ってファイターズの西川遙輝と似てるなと思うが、なぜかそれを話すとホークスファンもファイターズファンも「えーっ」と言う。なぜ??【関連記事】