漢方薬はその名のとおり、中国を起源とした伝統中国医学をもとに発展した薬だ。生薬を組み合わせることによって効能を期待する薬であり、日本では医薬品として扱われているが、日本の漢方薬は日本独自に発展した部分も多いことが知られている。(イメージ写真提供:123RF)

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 漢方薬はその名のとおり、中国を起源とした伝統中国医学をもとに発展した薬だ。生薬を組み合わせることによって効能を期待する薬であり、日本では医薬品として扱われているが、日本の漢方薬は日本独自に発展した部分も多いことが知られている。

 そのため、日本では街中で漢方薬局を見かけることも少なくないほか、市販薬として販売されている漢方薬もあり、日本では漢方薬は一定の認知と支持を得ているといえるだろう。

 中国メディアの捜狐はこのほど、漢方薬は日本で「花開いた」薬であると伝え、東京・銀座にある薬局をはじめ、日本国内の薬局ではどこでも漢方薬が販売されているとし、「中国より漢方薬を買い求めやすい」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、漢方薬がかつては中国の宝と見なされていたものの、近年は長期にわたって中国人から大事にされてこなかったと指摘。一方、日本の薬局では大きなスペースを割いて漢方薬を取り扱うコーナーが存在するとし、その光景はまるで「中国に帰国したかのような既視感を覚えるものだ」と論じた。

 続けて、日本人は急病に対しては西洋医学に基づく薬を服用するものの、慢性病については漢方薬を好む傾向があることを伝え、漢方薬を処方する医師も多く存在すると紹介。処方される漢方薬は健康保険も適用されると指摘し、日本には巨大な漢方薬市場が存在することを伝えた。

 一方で記事は、中国では中国医学界の人材不足に喘いでいることを指摘し、漢方薬が継承の危機に直面していると紹介。世界における漢方薬の生産量のシェアは現時点ですでに日本が圧倒的に多いことを伝えつつ、「中国人も将来は日本で漢方薬や中国医学を学ぶことになるかも知れない」と危機感を示した。

 中国では自国(漢族)伝統の医学体系を「中医」、「中医学」などと呼んでいる。記事が指摘しているとおり、漢方薬が日本で花開いた薬であることは事実で、日本を訪れて漢方薬を買い求める中国人も少なくない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)