あらゆる生物の祖先「LUCA」の研究

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LUCAは40億年前にさかのぼる単細胞有機体だ。その遺伝子の研究により、この生物が酸素がなく鉱物の豊富な火山性環境でも生き残ることができたことが明らかになった。

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「Last Universal Common Ancestor」(最終普遍共通祖先)、略して「LUCA」は、その起源を約40億年前にまでさかのぼることのできる単細胞生物だ。

LUCAは、その名の通り「あらゆる生物の共通の祖先」だ。そして、そのゲノムを詳細に分析したハインリッヒ・ハイネ・デュッセルドルフ大学の生物学者のチームが「Nature Microbiology」誌で発表したばかりの研究からわかるかぎりにおいては、LUCAはきわめて頑強で、今日でも地球上に存在している熱水噴出孔に似た環境、つまり酸素がなく非常に高温で、鉱物の豊富な極限環境でも生存できたという。

進化生物学者ウィリアム・マーティン率いる科学者たちは、LUCAの「遺伝的IDカード」を再構成できるようになるまで、長い間調査を行わなければならなかった。ほかの単細胞生物(古細菌と細菌)のものである600万以上の遺伝子を分析し、子孫のたどった進化的道のりを検討することで、LUCAのものだったであろう355の遺伝子を特定した。

科学者たちの期待は、遺伝子の研究によって、この生物の考えうる生命サイクルを再構成することだ。そして、それはすぐに実現した。

論文に付属するコメント記事で、生物学者ジェイムズ・マキナーニーは述べている。「この研究は、40億年前のわたしたちの惑星の生命について、かけがえのない視座を与えてくれます。LUCAの代謝を研究することで、わたしたちは古細菌と細菌が分化する前の、進化論的に最良の局面を目にできるのです」

一方、『ニューヨーク・タイムズ』が指摘しているように、まったく異なる考えの人もいる。マサチューセッツ総合病院のジャック・ショスタクは次のようにコメントしている。

「LUCAと生命の起源は、莫大な距離で隔てられていて、進化的なイノヴェイションだらけです」。ケンブリッジ大学の化学者ジョン・サザーランドはさらに辛辣だ。「LUCAの遺伝子記述は非常に興味深いです。しかし、地球上の生命の実際の起源とは何の関係もありません」