列車の旅は旅情があるが、時間と体力が必要な3等列車の旅  著者撮影

タイで長距離移動をする場合、一番安いのは3等列車。3等は通路を挟んで両側に4人掛けのボックス席。一部の古い車両は6人+4人のタイプがある。3等座席でも基本的に座席は指定席になっている。

 
3等を連結している長距離列車にも種類があり「Express(急行)」と「Rapid(快速)」がある。日本と同様に運賃の他に各種料金があり、快速が一番安い。今回はバンコクから最安の快速列車と路線バスを乗り継ぎビエンチャンに向かった。

 
002ノーンカイ行きの列車の車内にて   著者撮影

ノーンカイ行きの快速列車は、バンコクのホァランポーン駅を20:45分に出発した。列車は全て3等の座席車。ノーンカイまでの料金は213バーツ、約12時間の旅だ。VIP夜行バスの1/3だ。ちなみにタイ人は3等車に限り無料で乗車することが出来る。それ故、3等車の乗客には中間層以上のタイ人はいない。車内では英語は通じないと思った方がいい。ある意味、ディープな旅を体験することが出来る。

約2時間ほどでアユタヤを通過。既にお尻が痛い。車内には飲み物や食べ物の売り子がいるが、深夜12時をすぎると販売は翌朝まで無い。夜行列車であっても車内灯は減光しない。そして、堅い座席。寝るに耐えられない。車内の座席はほぼ埋まっているから、前に足を投げ出して座ることも出来ない。運良く隣が空いていたらラッキーだ。スマホの時計とGoogleマップで位置を確認しては「まだ、ここか...」と深くため息。

003ノーンカイ駅から国境まで歩く  著者撮影

何度も姿勢を変えながら、睡魔に襲われ、かろうじてウトウトすることが出来た。コーンケーンを過ぎた辺りで空が明るくなってきた。ウドンタニーで大部分の乗客が降りる。定刻より10分遅れの8:45にノーンカイに到着。ホームに降りるとトゥクトゥクの運転手が声を掛けてきた。国境の橋まで40バーツ。国境の橋までは約1.5キロなので歩くことにした。約20分でタイラオス友好橋に着いた。

004タイラオス友好橋のタイ側のゲート  著者撮影

タイの出国手続きを済ませ、ラオス側に行くバスに乗る。料金は15バーツ(土日は20バーツ)。ラオス側の入国手続きをし、ビエンチャンのタラートサオ行きの路線バスに乗る。ビエンチャンの市街地までは約20キロ、料金は6,000キップ(約30バーツ)。長旅の末、お昼過ぎタラートサオに到着した。

005国境からビエンチャン市街地までは路線バスがある  著者撮影

バンコクからビエンチャンまでかかった交通費は約260バーツ(日本円で約780円)。この他に曜日や時間帯によっては、国境通過時に時間外料金を徴収される場合がある。バンコクからビエンチャンまで夜行のVIPバスでも1,000バーツ程度。費用は1/4だがハードな旅だ。それが苦にならないのであれば、挑戦してみてはどうだろう。帰りも同様にしてバンコクまで帰ってきたが、連休最終日の日曜ということもあり、ノーンカイ発の列車内は満席。途中から乗車した人は立っていた。タイの休日等には相当混み合うことが予想される。

 
(text & photo : 中島貴義)

 
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