かわいくて美味しくて、写真映えするレシピを、人気料理家・栗崎優子さんに教えていただく本連載。

今回は、卵白を使用した焼き菓子です。

このレシピを紹介いただいた背景には、「お菓子作り初心者が作るモノと言えば、クッキーなんですけど、クッキーってバターや生クリーム、製菓用チョコレートなどが高価すぎて、買ったほうが安かったんじゃないかと思うこともあります」という編集部のズボラ女子のボヤキがあります。

でも、「買ったものはやがて飽きてしまうし、買ってきてアップしただけでは“いいね”は狙えませんよね……」(栗崎先生)

そこで紹介いただいたのがコレ! 「焼きメレンゲ」です。

ツンとエッジが立ったメレンゲ菓子の作り方は超簡単。ブラウンなのはチョコではなく黒糖。味もまろやかでヘルシーです。

美しいメレンゲ菓子の超簡単な作り方は次のページへ!

「パッと見、難しそうに見えるかもしれませんが、この焼きメレンゲは少ない材料で作れる手軽なおやつ。今回は黒糖を使ってコクを出してみました。写真で使ったカラーシュガーの他にも、アラザンやナッツなどをトッピングすることでバリエーションも広がります。別のお菓子を作っていて、卵白が余った時にもどうぞ」(栗崎さん)

別のお菓子を作るより、黄身だけ使った卵かけご飯を楽しんだ後に作ってみたいかも! 玉子は激安食材の代表格。それが超簡単におしゃれ菓子になるなんて、ちょっと夢みたいです。

『黒糖の焼きメレンゲ』
*材料*
卵白 1個
黒糖 30g
トッピング お好みで

*作り方*
1、ボウルに卵白を入れ、しっかりしたシャンプーの泡程度まで泡立てる。(オーブンに110度の余熱を入れておく。)
2、1に黒糖を15g入れ、ピンとツノが立つくらいまで泡立てる。
3、2に残りの黒糖を入れ、泡立て器のはねの跡がつく程度まで固めに泡立てたら、泡をつぶさないように絞り袋へうつす。
4、オーブンシートを敷いた天板に直径2センチを目処に絞り出し、トッピングを乗せたら110度のオーブンで60分焼く。

*ポイント*
・黒糖がダマになっている場合は1度ふるいにかけましょう。
・メレンゲは泡が命。とにかくつぶさないままオーブンに入れたいので、しっかり泡立てたあとは優しく手早くあつかいましょう。

これ、実際に作業をしてみると、電動泡だて器がないとかなり厳しい。ネット通販などで1000円くらいで売っているモノを購入し、作ってみたら充分美味しくできました。あとは、じっくりと焼くことが大切です。

栗崎 優子
大日本印刷株式会社にて営業として勤務後、大手料理教室の製菓講師に転身。2012年に豊島区の自宅でお菓子サロン『くりころん』をオープン。
2013年に『大豆粉でつくる、糖質オフでもこんなにおいしいパンとお菓子(河出書房)』、今年5月に『雑穀でかんたん!毎日のパンとお菓子〜体の中から美しくなる55のレシピ〜(光文社)』を出版。現在は1児の母として育児にも奮闘中。
日本雑穀協会認定雑穀エキスパート資格保持者。祐成陽子クッキングアートセミナーフードコーディネーター養成コース修了。