台湾に現存する日本統治時代の料亭、VRで当時を再現するツアーを開始

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ありがとう、台湾。台湾の台北市にある日本統治時代に建てられた料亭「紀州庵」が、VRを駆使して当時の料亭の様子を体験するガイドサービスを9月から開始。約5分間にわたるVR映像では、料亭で料理やお座敷遊びを楽しむ人々の姿が再現されます。

■ 料亭でもあり、文学の場でもあった

紀州庵は、大正6年(1917年)に和歌山県出身の平松徳松氏によって建てられた台北市内の料亭。かつては本館と別館、離れを有していました。料亭は台湾北部を流れる新店渓とよばれる川の近くにあり、当時は屋台船を使った川遊びや宴会が開かれるほどの高級料亭だったのだそうです。

しかし、1996年と1998年の火災により本館と別館は焼失してしまいました。そのため現存するのは離れのみとなっていますが、2004年に台北市指定遺跡に登録、2013年より離れの修復工事が始まっています。また、2014年から一般公開もされるようになりました。なお、紀州庵一帯からは多くの文豪たちが輩出されているため、そのエリアは「紀州庵文学森林」とよばれています。そのような特色を活かし、文学に対する取り組みが行われているエリアでもあります。

■ 台湾旅行のついでに訪れてみては?

在りし日の紀州庵をVRで体験するには事前予約が必要。スマートフォン向けアプリをダウンロードし、紀州庵で配布されるVRゴーグルを装着したのち、当時の紀州庵の様子を味わうことができます。戦前の日本建築が台湾に現存している事実に驚きを隠せませんし、さらに当時の様子がVRで再現されるなんて感慨深いですよね。どことなく懐かしさを感じさせる台湾の街並みに、紀州庵のような日本建築はどのように溶けこむのでしょうか。日本から台湾は飛行機で4時間程度。さらに格安航空を使えば往復2万円以内で済みます。さらに時差ボケの心配も必要なし。ひょいっと行けてしまう場所です。気晴らしに足を運んでみるのもいいかもですね。

(image by 中央社フォーカス台湾)
(著:nanapiユーザー・mekds 編集:nanapi編集部)