格安SIMに向く人、キャリアプランに向く人の見分け方

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安いと話題の「格安SIM」は、大手キャリアが提供する通信プランと比較してどのくらい月額料金に差があるのでしょうか。本記事では、代表的な5つのサービスを例に、月額料金を比較。メイン端末として運用する前提で、使用スタイルごとに最適な通信プランをご提案します。

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そもそも大手キャリアの通信料金ってどのくらい?

まず、3大キャリアが提供する通信プランを確認しておきましょう。プラン選びでポイントとなるのは

(1)通話料が定額か否か

(2)データ通信量が充分にあるかどうか

という2点です。

WS000193 大手キャリアの通信プランの月額料金例。表中の数値は定期契約した場合の月額料金の総計(税込、以下同)

 

上の表を確認すると、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社で月額料金の差はほとんどないことがわかります。

標準的なプランの例として、月5GB使える場合を比べてみましょう。どのキャリアも「通話料定額制プラン」が8640円/月、「5分までの通話が何度でも無料になるプラン」が7560円/月で利用できます。

auとソフトバンクでは、「通話料が従量課金となるプラン」も選択できます。基本料はどちらも7488円/月。通信量は月7GBで固定されています。

唯一料金に差があるのは、月10GB使えるプランです。この容量に関しては、auがやや安くなります。

 

大手キャリアの通信プラン選びのキホン

通話機能とデータ通信の利用頻度によって、最適なプランを挙げてみました。

WS000194 タイプ別オススメプラン。スマホを電話として使うか、ネットを見るために使うかで変わる

 

【電話=よく長電話する】 ×【データ通信=たまに使う】

→「通話料定額制プラン」7020円/月(2GB/月)

長電話をする場合は「通話料定額」プランがお得です。しかし、データ通信量が多い場合には月額料金が高額になってしまうのが△。ネットをあまり使わない人なら、選択する価値はあるでしょう。

 

【電話=短い電話のみ】×【データ通信=そこそこ使う】

→「5分までの通話が何度でも無料になるプラン」7560円/月(5GB/月)

通話は頻繁に利用するが通話時間が長くないという場合には、5分間制限ありの通話定額がオススメ。ただし、長電話してしまうと別途通話料が発生するので注意が必要です。

 

【電話=ほぼ使わない】×【データ通信=がっつり使う】

→「通話料が従量課金となるプラン」7488円/月(7GB/月)

データ通信メインで使っている人は、7GBプランを選択した方が安くなります。ただし、通信量を選択できないことと、通話料が別途発生することには注意しましょう。

 

格安SIMで運用すると月いくらかかるの?

格安SIMをメインのスマホで運用する場合には、なるべく「音声通話」に対応したプランを選択しましょう。下記に、代表的な音声通話対応プランの基本料金を比べてみました。

WS000197 代表的な音声通話対応プランの月額料金を、1か月に使用できる通信量別に比較した。表中の数値は月額料金。 通話量は別途発生する。※1)通信速度が500kbps、※2)通信量は月3.1GB

 

大手キャリアの7GBプラン(通話料別途)が7488円/月だったのに対し、格安SIMでは10GBプランでも3000〜3500円/月。月額料金は半額以下になります。

 

通話重視の利用ならオプション追加がオススメ!

格安SIMの通話料は、従量課金制で20円/30秒前後に設定されています。しかし、通話を頻繁に利用する場合には、各サービスが提供している専用の通話アプリを使うことで10円/30秒前後で利用できます。

また、格安SIMにも「通話定額オプション」が普及したため、900円/月前後の追加オプションを契約することで、5分まで無料の通話が何度でも利用できるようになります。月に45分以上通話するなら、こういったオプションを利用した方がお得です。

なお、留守番電話機能を使いたい場合には、一般に324円/月前後の追加オプション契約が必要になります。

WS000204 各サービスの代表的な通話定額オプションと留守番電話を比較

なお、BIGLOBE SIMが提供している「通話パック60」は、通常1200円相当の通話時間を650円/月で利用できるというもの。他社のオプションとは方向性が異なります。

 

オプション料金を反映すると月いくらかかるの?

それでは通話機能をフル活用した場合、格安SIMは月にいくらかかるのでしょうか。下記は、通話定額オプションと留守番電話サービスを利用した場合の月額料金総計をまとめた表です。

WS000202 通話定額オプションと留守番電話オプションを反映した月額料金の総計を比較。データ通信量と、通話時間ごとに検証した。なお、通話時間は1回5分以内に収まる想定

 

1回の通話を5分以内に収めた場合、IIJmioが狙い目

通話時間が1回5分以内に収まる場合、条件ごとにオススメプランの一部をピックアップすると、以下のようになります。

【電話・通話時間=月60分未満】×【データ通信=たまに使う】

→「BIGLOBE SIM」2702円/月(3GB/月)

 

【電話・通話時間=月60分以上】×【データ通信=たまに使う】

→「IIJmio」2948円/月(3GB/月)

 

【電話・通話時間=月60分未満】×【データ通信=そこそこ使う】

→「BIGLOBE SIM」3296円/月(6GB/月)

 

【電話・通話時間=月60分以上】×【データ通信=そこそこ使う】

→「楽天モバイル」「OCN モバイル ONE」3564円/月(5GB/月)
→「IIJmio」 3617円/月(6GB/月)

 

【電話・通話時間=月60分未満】×【データ通信=がっつり使う】

→「BIGLOBE SIM」4646円/月(10GB/月)

 

1回の通話時間が長い人はBIGLOBE SIMがお得!

一方、長電話をしがちな場合は、結果が異なってきます。1回の通話時間を10分と想定して計算してみると下記のようになります。

WS000203 通話時間を5分×A回→10分×B回に変更して再計算。5分制限のある通話定額オプションでは、超過の通話料が発生するため、結果が変わった

 

3GBおよび5~6GBの欄に注目すると、BIGLOBE SIMの料金が安いのが分かります。また、12GBの料金も、10GB欄の最安値を下回っています。

【電話=よく長電話する】×【データ通信=たまに使う】

→「BIGLOBE SIM」2702円/月〜(3GB/月)

 

【電話=よく長電話する】×【データ通信=そこそこ使う】

→「BIGLOBE SIM」3296円/月〜(6GB/月)

 

【電話=よく長電話する】×【データ通信=がっつり使う】

→「BIGLOBE SIM」4646円/月〜(12GB/月)

 

まとめ

格安SIMの音声通話プランを利用する場合、月額料金は大手キャリアの約1/2になります。また、データ通信量が多いプランほど、安くなる額は大きくなります。

WS000205 大手キャリア(5分制限ありの通話定額)と格安SIM(通話定額オプションと留守番電話オプションを追加)の月額料金の代表値を比較

 

ちなみに、今回はキャンペーンの割引を反映させていません。

例えば、BIGLOBEでは6か月間200〜400円/月が値引きされるキャンペーン(10/2まで)を実施していますし、FREETEL SIMでは3年間ずっと299円/月が割引されるキャンペーン(9/15まで)を行っています。格安SIMをさらにお得に使うには、こうしたキャンペーンを利用するのがカギです。

ただし、月額料金以外の面では、格安SIMが劣る部分もあります。回線が混雑する時間帯には通信速度が遅くなりますし、トラブルがあったときに駆け込めるショップは数が限定されています。こうしたデメリットがあると承知の上で、値段の安さを重視するかどうか検討してみてください。

 

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(文/井上 晃)

いのうえあきら/ライター いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。