「教育費は未就学児に厚く」がベスト!? データが示す教育の費用対効果

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共働きの夫婦にとって、子どもをどこの保育園に預けられるかは重要な問題ですが、加えて「どのような教育をするべきか」と悩み始めるころかもしれません。

小学生未満の子どもに色々な教育をすることは“英才教育”というイメージや、「子どもは遊ぶことが仕事。学びより遊ばせなければ」という意見があったりと、大きな問題になる家庭もあるのだそうです。

「教育費は小学校入学前の子どもにかけるのがベスト」というデータがありますが、それを両親はどうとらえるべきでしょうか。

■子どもを教育する目的を考えてみる

待機児童問題はあるものの、一般的には保育園もしくは幼稚園に行き、小・中・高と義務教育を進んでいくのが日本の教育です。

しかしそれ以上に英会話スクールやスイミングなど、様々な習い事に通わせたり、夏はサマースクールに参加させたりと、両親は色々な教育を子どもにさせようとするものです。

子どもに手厚い教育を受けさせる理由の一つに、社会人として働いている大人が「自分の子どもがいい仕事につけるように。高い収入を得られるように。いい暮らしができるように」という考えがあげられます。

では、どのようにすれば「いい仕事につき、高い収入を得ていい暮らしをする」ことにつながるのでしょうか。

■教育の内容は子供によって様々だが、教育の時期は小学生未満がベスト

『学力の経済学』によると、ノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授が“教育の費用対効果”を調査では以下のような結果がでたそうです。

<もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。>

「幼いころにしっかり教育を受けた人の年収は、そうでない人よりも高い」ということをデータが示しているということは興味深いことです。もちろん教育内容にもよりますが、無視できない事実でしょう。

■年収86万円の差が! 習い事も大事だけど家庭での“しつけ”が将来を左右する!?

“就学前教育”といっても、それはいわゆる日本の“お受験”のようなものではありません。より多様な体験や基本的なしつけも必要です。同書には「しつけを受けた人は年収が高い」ともあります。

神戸大学の教授が行った実験では、しつけをうけたかどうかで、大人になった時の年収が大きく異なるとデータが出ているといいます。しつけといっても「嘘をつかない・他人に親切にする・ルールを守る・勉強をする」という簡単なものです。

<4つの基本的なモラルをしつけの一環として親から教わった人は、それらをまったく教わらなかった人と比較すると、年収が86万円たかいということを明らかにしています>

基本的なことを教えることは意外と難しいものですが、大人が率先して気を付けることがまずすぐにできることかもしれません。

以上、小学校入学前の子どもにするべき教育についてでしたが、いかがでしょうか?

仕事をしているお母さんは、習い事の送り迎えにも四苦八苦かもしれませんが、しっかりした家庭のしつけも子供の将来に大きな意味があることを念頭におき、「まだまだ小さいから……」と言わず、善悪の区別やちょっとしたお勉強の習慣づけなど、家庭でできることからスタートするのがよいのかもしれません。