左利きの子は矯正すべき?知らなきゃいけないデメリットとは!?

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「左利きだと不便なことが多いから矯正した方がいいかも」。ほとんどが右利きの人基準でできている世の中で、左利きの子どもは生き辛いかもしれないと考える親は多いでしょう。本当に左利きの子は右効きに矯正した方がいいのでしょうか?
子どものうちは矯正しない方がいい
結論から言うと、左利きの子を右効きに矯正するのはよくありません。利き手は3〜4歳頃に決まるそうで、ようやくスプーンや箸を上手く使えるようになる時期。この時期の子どもは、無意識に、機能的に優れている、使いやすい方の手を使うようになります。この好奇心おう盛な成長期に無理な矯正を行うと様々な弊害が発生します。

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左手を使えないように固定するなどの無理な矯正をしすぎると、

・てんかんや吃音を発症

・どっちが右か左か、とっさの判断ができない

・鏡文字を書く

といった問題が現れる恐れがあります。
どうして左利きを矯正するようになったの?
もともと右利きの人が圧倒的に多いのは、生物の中でも人類だけなのだそうです。世界的に見ても左利きは全体の10%ほどで、その割合は常に一定であり、3万年前から変わっていません。

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それが故に右利きが社会の常識だとされ、宗教的観点からも左手にはネガティブなイメージが付きまとってきたことで、左利きの子を矯正するようになったのです。

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最近でこそ左利きの矯正はしない方がいいとされていますが、アメリカでは1930年代から問題視されていました。左利きの子どもたち専用の奨学金制度があるほどです。

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また、実際のところ左利きの人は、右基準の社会に上手く適応し、両方の手を用途によって使い分けて生活しています。手を使う作業に関しては、右利きの人よりも早くできる傾向にあるそうです。
左利きになる理由は未だに解明されていない
人間の目や耳などは両利きなのにもかかわらず、なぜか手は右利きに偏っています。なぜ利き手が左になるのか、その理由は未だに解明されていません。

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遺伝的要因であるという説がありますが、一卵性双生児で産まれたとしても1人が右利き、もう1人は左利きという子もいるので信憑性が薄いよう。

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また、利き手が決まる時期に左手をよく使っていた子が左利きになるという環境的要因も考えられるようですが、どの説も有力とは言えないのが現状です。
利き手と脳の働き
左利きになる理由は解明されていませんが、左利きの人の脳は右利きの人とちょっと違う場合もあります。左右の脳が反対にある人、言語能力や空間能力が左右どちらにもある人(右利きの人はどちらか一方にしかない)、右利きの人と同じである人、と3パターンにわかれます。

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右利きの人が話をするとき、言語能力を司る左脳しか使わない人が90~95%ほどです。対して、左利きの場合は、左脳しか使わない人が70%で、15%は右脳を使い、15%が左右どちらの脳も使っています。このことから言語障害に陥った場合、左利きの人は回復しやすいそうです。
子どもを両利きにしたい!
どうせなら、子どもを両方の手で作業出来るようにしてあげたい! そう思う親御さんも多いかもしれません。アインシュタインやレオナルド・ダ・ヴィンチなど偉人や芸術家に左利きがいるため、右利きの子をあえて左利きに矯正する人もいるそうです。

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どちらが利き手であっても、矯正するのは脳の指令を否定することにもなり、脳の発達にも影響します。子どもはストレスが溜まって「右手を使うのはイヤ」などネガティブな行為だと捉えるようになるでしょう。

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どうしても両利きにしたいのなら矯正せずに子どもの希望に従い、遊びを通して両方の手をまんべんなく使えるようにしてあげてくださいね。

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子育ての中でどんなことでも、子ども自身の成長の芽を摘むことはやってはならない行為です。

親心としては右利きの方が生きやすいと思うかもしれません。しかし、それは子どもが成長の中で決めていくことですので個性の1つとして受け入れてあげましょう。

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(プロフィール)

アヤナ

企業受付を経て現在子育て真っ最中。5歳長女と2歳長男の母として走り回りながら恋愛系コラムを中心に執筆している。特技は自分の子供たちと真剣に遊んでいると、知らない子たちが集まってしまうこと。

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写真© tatsushi - Fotolia.com