美肌や髪のボリュームアップにも? 女性にうれしい「葉酸」の効果
胎児の正常な発育をサポートするために、妊娠中は多めに摂ることが推奨されている葉酸。実は、女性の美肌や美髪にも欠かせない栄養素です。葉酸で体の中から美しくなれる仕組みを、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生に伺いました。
葉酸で細胞分裂のペースを早め、若々しいうるうる美肌に
葉酸は、細胞の生産や増殖、赤血球の形成やタンパク質の生成や合成に関わっている栄養素です。不足すると、口内炎、胃潰瘍、肌荒れを引き起こしたり、抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。また、欠乏症として悪性貧血があります。
ほうれん草やブロッコリーなど緑黄色野菜に多く含まれていて、体の中ではつくることができないため、食べ物からとる必要があります。

実は、この葉酸は美肌づくりにも大いに活躍します。
私たちの肌は、日々細胞分裂によって新しい表皮の細胞を誕生させています。その細胞が分裂しながら角質となって、やがて垢としてはがれおちていきます。これをターンオーバーと呼び、部位による差はありますが、適正なサイクルは、28日〜40日周期です。ターンオーバーによって強くてしなやかな美肌がキープできるのです。

ところが、加齢にともなって細胞分裂のペースが遅くなり、高齢になるとターンオーバーの周期が倍以上長くなります。すると、皮膚の表面に古い細胞が多く残ることになり、肌のくすみやきめの悪化といった肌の老化としてあらわれるのです。

肌の老化を改善するためには、遅くなった細胞分裂のペースを早めること。そこで役立つのが葉酸です。
葉酸をとることでタンパク質の新陳代謝がよくなり、細胞分裂のペースが早くなり、若々しい肌を取り戻せるのです。
さらに、葉酸の赤血球をつくり出す働きで血行がよくなり、顔色も肌もきれいになります。
抜け毛改善や育毛効果も期待できる!
妊娠中や出産後、ホルモンバランスの崩れにより抜け毛が増え、薄毛に悩まされる人も多いもの。また、授乳や睡眠不足、過労によって血行不順や栄養不足に陥り、毛母細胞の細胞分裂がスムーズに行われなくなると薄毛になる場合も。産後1年程度で自然と元の毛量に戻ることがほとんどですが、やはり気になるもの。

そんなママの髪の悩みにも力を発揮するのが葉酸です。葉酸は、髪の材料になるタンパク質を作り、血行促進効果で髪に必要な栄養をスムーズに届ける働きを助けるので、抜け毛の改善が期待できます。

さらに、産後は夜中の授乳や夜泣きで睡眠不足になり、精神的にもストレスをためてしまいます。これも抜け毛にもつながります。
葉酸は、質のいい睡眠に欠かせないホルモン・メラトニンの材料になるセロトニンを作りだし、安眠効果が期待できます。また、ストレスを感じるノルアドレナリンの分泌を抑える働きがあるのでストレス緩和にも役立つといわれています。
ママのきれいもサポートする葉酸。妊娠前も、出産後も頼りにしたい栄養素です。

監修
銀座ケイスキンクリニック院長・慶田朋子先生