現在、日本の南海上には3つの熱帯低気圧があります。今後、この中のふたつが発達して台風になる見込みです。

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日本の近くで台風発生?

台風』というと、日本のはるか南海上で発生し、日本に近づく何日も前から進路の予報がテレビで伝えられるイメージがあります。
ただ、今回は日本のすぐ近くで台風が発生するおそれがあります。
日本のすぐ近くで台風が発生すると、「なぜこんな近くで!?」と驚く方が多いと思います。ではなぜ急に台風が発生しそうなのか?というと、現在、天気図を見ると、日本の南海上には熱帯低気圧が3つもあります。今後、この中のふたつが台風へと発達すると予想されているのです。
熱帯低気圧は『台風の卵』とも言われ、発達すれば台風になります。
では、台風熱帯低気圧の違いは?というと・・・
台風』も大きくみれば『熱帯低気圧』なのですが、違うのは“最大風速”です。低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17メートル/秒以上になるまで発達したものが『台風』なのです。
つまり、日本へ近づいた熱帯低気圧が、発達して台風へ変わることで、急に台風が発生したように見えるだけなのです。


台風へと発達する熱帯低気圧は?

では、これら3つの熱帯低気圧のうち、どれが今後台風へ変わるのか?ということが気になりますよね。
この中で現在、日本の東海上を西へ向かって進んでいる熱帯低気圧は、今後12時間以内、つまり今夜遅くまでには台風に発達する見込みです。また、マリアナ諸島付近を東北東へ進んでいる熱帯低気圧は、今後24時間以内、あす20日(土)の朝には小笠原近海へ進み台風に発達する見込みです。
太平洋側の地域では、今日19日(金)から次第に風が強まり、うねりを伴って波も高くなりますから、強風や高波にご注意ください。
今後、これらの熱帯低気圧の動きにご注意ください。