最大12人が乗れる自動運転バスの試験運行が先日、千葉県のイオンモール幕張新都心で行われた。この件は多くの中国メディアも伝えており、日本で無人運転の導入に向けた動きが進んでいるとの印象を持った中国の人も多いようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 最大12人が乗れる自動運転バスの試験運行が先日、千葉県のイオンモール幕張新都心で行われた。この件は多くの中国メディアも伝えており、日本で無人運転の導入に向けた動きが進んでいるとの印象を持った中国の人も多いようだ。

 中国メディア・第一電動網は16日、「3ステップの戦略 中国は日本の無人運転自動車計画から何か学べるだろうか」とする記事を掲載した。記事は、「日本はすでに世界をリードする交通インフラを作り上げた。さらにスマート交通分野の優位性を保つべく、日本ではITS(高度交通システム)2014-2030技術発展ロードマップ」を打ち出していると紹介した。

 そして、同ロードマップが、端末設備や市場投入などの戦略的配備を進める短期(2014-16)、世界で最も安全な道路の実現を目指す中期(2017-20)、世界で最も安全かつスムーズな道路を実現させる長期(2021-30)という3段階に分かれていることを紹介。「日本の明晰なロードマップに対し、中国政府・工信部が8月中に出すという中国無人運転自動車技術ロードマップがどういうものか。期待でいっぱいだ」としている。

 記事が示した「ITS(高度交通システム)2014-2030技術発展ロードマップ」とは、日本政府が2014年に初めて制定した「官民ITS構想・ロードマップ」のことだ。同ロードマップは15年、16年と現状を分析したうえでの見直しが行われ、その都度新しい青写真が示されている。最新版である16年のロードマップでは、18年までを短期、21年までを中期、30年までを長期とし、「20年までに世界で最も安全な道路」、「30年までに世界で最も安全かつ円滑な道路」という実現目標は変わっていない。そして、産業面では20年までに世界最先端のITSを構築し、20年以降は自動走行システムに係るイノベーションに関して世界の中心地となると構想されている。

 自動車の自動運転は、人類にとっての大きな夢とも言えるプロジェクトであり、その実現によって自動車交通システムは大きく変化し、より安全性と効率性の高い方向へとシフトしていくことになるだろう。渋滞が激しく、無理な割り込みが日常茶飯事である今の中国において急速に自動運転が普及すれば、当たり前のように鳴り響くクラクションも過去のものになるだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)