【朝シャンブームから30年】「ちゃん・リン・シャン」覚えてますか?

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「ちゃんとリンスしてくれるシャンプー」の商品名、ちゃんと覚えてますか。
こんばんは、バブル時代研究家のDJGBです。寝汗も気になる気になるこの季節。朝目覚めたらシャワーでスッキリして外出したいですよね。そういえば、現在ではすっかり死語になった感のある朝シャンが普及したのは、ちょうどバブルのころでした。あの頃、お姉さんたちは毎朝自慢のワンレンをとかし、トサカを立ち上げることに必死でした。
そんなわけで今日は、日本人に新たな生活習慣が根付いた朝シャンの時代をふりかえってみたいと思います。

■1985年 TOTOシャンプードレッサー発売

日本人の生活が豊かになりつつあった1985年、洗面台にひとつの革命が起こります。TOTO 「シャンプードレッサー」の発売です。TOTOは、当時の女子高生の大半が、朝食を抜いてでもシャンプーをしている、という調査結果をもとに、ホースが伸びるハンドシャワー形式の吐水口を取り付けた「シャンプードレッサー」を発売します。

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翌1986年にはより洗面ボウルを大きくした第二世代が発売。リフォームの権限を持つ父親たちに、冬場の寒い朝、わざわざ娘がハダカにならなくても洗髪できるというメリット(?)を訴求し、大ヒットします。

■1986年 資生堂「モーニングフレッシュ」発売

TOTOの「シャンプードレッサー」と歩調を合わせるかのように、“朝専用”のシャンプーが登場します。CMキャラクターは当時19歳の斉藤由貴、アニメ「めぞん一刻」の主題歌でもあった「悲しみよこんにちは」がCMソングとして使用されました。

なるほど、だから斉藤由貴はこの曲で「♪おろしたての笑顔で知らない人にも『おはよう』って言えたの」と歌っているんですね。別バージョンも動画でもどうぞ。
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もともと清潔さに敏感な年ごろの女子高生たち。そこにドレッサーとシャンプー、いわばハードとソフトが揃ったことで、それまで存在しなかった朝シャンという生活習慣がいっきに普及します。
「朝シャン(モーニング・シャンプー)」は翌1987年の新語・流行語大賞(新語部門・表現賞)に選ばれます。受賞したのは資生堂商事(株)セールス商品事業部でした。

■1989年 ライオン「ソフトインワン」発売

ライバルも黙ってはいません。1989年、ライオンは朝シャンブームに対応し、リンスインシャンプー「ソフトインワン」を発売します。そう、薬師丸ひろ子による“ちゃん・リン・シャン”でおなじみの商品です。

実は前年の1988年、すでに資生堂がリンスインシャンプー、その名も「リンプー」を発売済みでした。が、やはり薬師丸のCMのインパクトは絶大で、人々の記憶に残ったのは“ちゃん・リン・シャン”のほう。「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」での山田邦子によるパロディも大きな話題になりました。

あまりにも“ちゃん・リン・シャン”が話題になりすぎたことで、ライオンは急きょ「ソフトインワン」という商品名をより強調する別CMを制作し、オンエアしたほどです。

■1989年 カネボウ「朝シャン」発売

同じ1989年、カネボウホームプロダクツはその名もズバリ「朝シャン」というシャンプーを発売しています。シャンプー、リンスに加えてコンディショナーもセットにした「朝シャン」。ボトルをよく振ってから使用する必要がありました。

CMキャラクターはサンミュージックイチオシの大型新人だった田村英里子。デビュー曲「ロコモーション・ドリーム」の歌詞に“シェイク(振る)”というキーワードが含まれていたのは、こうゆうわけだったんですね。別バージョンのCMもどうぞ。
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■1989年 三菱電機 「朝シャンCLUB」発売

みんながみんな、シャンプードレッサーのある家に住めるわけではありません。そんなOLさんのため、三菱電機は、持ち運びべるシャワー「朝シャンCLUB」をリリース。いわばドヤ家電の先駆けです。

この年には吸水性の高い化学素材を使った「朝シャンタオル」も大ヒット。生乾きの髪で通勤・通学する若い女性たちの姿は一般的なものとなったのです。

まとめ:今さら『朝シャンは頭皮に悪い』と言われても…

「日本人は異常なくらいキレイ好き」というようなことをよく言われますが、思い起こすと朝シャンの普及とともに、その傾向が加速したような気もします。同じくTOTOの「ウォシュレット(1980年発売)」の普及の影響も大きかったはず。

近年、朝シャンはむしろ頭皮や頭髪に悪い、との説もまことしやかにささやかれています。あのころ毎朝ライオンのようなソバージュを振り乱していたお姉さんたちの頭髪に、まだ天使の輪が輝いていることを祈ります。

(バブル時代研究家 DJGB)

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