皆さんはオランダと言えば何を想像しますか?

チーズやミッフィー、チューリップ、またはマリファナを思い浮かべる人もいるかもしれません。

そんな「オランダらしい」ものの1つとして風車を挙げる人も多いのではないのでしょうか?今回はオランダのイメージをそのまま絵に描いたような風車村ザーンセ・スカンスを紹介します。

ザーンセ・スカンスはオランダ有数の風車村であり、17〜18世紀の生活の様子を感じる事の出来る歴史的保存地区でもあります。風車の他にもチーズや土産物を販売する店、木靴の工房などがあり、オランダの見どころがこの村に凝縮されています。

山羊や羊も放し飼いにされていて、のどかな風景が広がっています。しかし皆草を食べるのに夢中で下を向いてばかり。

どんどん歩いていくとやがて風車のある場所にたどり着きます。間近で見る風車はとても迫力があります。風が強い日には、羽をうならせながら結構早いスピードで回転する風車も。

約250年前、ここには工業地帯として600基もの風車が並んでいました。北海から吹き付ける風を利用して人々の生活を支えてきた風車。現在ここにある風車小屋の中では顔料や油、マスタード、木材板などの製造が行われています。

ここで見ることが出来るのは工業用の風車ですが、他の場所、例えば南西部のキンデルダイクにある風車には別の重要な役割がありました。それは水の排出です。

かつて風車はオランダにとって無くてはならない物でした。国土が海面より低い位置にあるオランダでは、常に水をくみ出す必要があったのです。まだ電力の無い時代、風を利用して稼働する風車は、水路だけでは排出不可能になってしまった水をかき出すという大きな役割を担っていました。

現在では電力の普及もあり、風車はその役目を終えています。全盛期には国土全体で10000基以上あったと言われている風車も、古いものは解体され、現在残っている風車は全国で1000基ほど。しかしよく整備された風車は今度は観光資源として活用され、地域の活性化に貢献しています。

ザーンセ・スカンスはアムステルダム中央駅から電車で15分プラス徒歩15分ほどでアクセス出来てしまい、日帰り観光にとても便利な場所です。刺激的なアムステルダムを楽しんだ後は、オランダらしい風景の中でのんびりするのはいかがでしょうか?

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