リストラされた従業員たち、退職金をつぎ込んで会社を倒産から救う

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フランス南東部オート=ロワール県の小さな印刷会社、Phil’Print

非効率的な高価な機材の購入以来、従業員27人中16人をリストラしても経営は悪化。

どこにでもある中小企業の倒産を救ったのは、リストラされた16人の元従業員たちだった。

リストラ退職金30万ユーロ(約3400万円)を投資

Phil'Print

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リストラされてわずか4か月、16人の元従業員たちは、退職金を出し合い、生産協同組合に30万ユーロ(約3400万円)を投資し、自分たちをクビにした会社を倒産から救うことに成功した。

会社の名称も、「(有)Sucs d’Yssingeaux印刷協同組合」に一新。

恨みっこなしで、元社長も営業部長として残留

Phil'Print

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元従業員たちは、「恨みっこなし」で、かつての雇い主である元社長を、営業部長として新会社に残すことにした。

「元社長が会社がつぶれる原因を作ったのはたしかだが、新会社には有能な技術営業マンが必要だし、生産協同組合としての再建は、もともと彼のアイデアだった」と、新たな経営陣は元社長の価値を正当に評価している。

オフィスも機材も従業員もそのまま

Phil'Print

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元社長だけでなく、オフィスも機材も、従業員もそのまま残り、印刷会社を継続していけることになった。

新会社はさらに、新たに4人を雇用する予定。

経営悪化の原因となったマシンだけは返品した、という。

働くよりも失業保険や退職金で食いつなぐ方がラク、と考える人も多いご時世。

退職金をつぎ込んでまで会社を倒産から救い、価値を生み出す将来性を選択した元従業員たちの英断は鮮やかだ。