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神戸デジタル・ラボ(KDL)とPFUビジネスフォアランナー、および長野県白馬村観光局は、KDLが開発している人工知能と、PFUビジネスフォアランナーが提供するスマートフォン向けの写真アルバムアプリ「Coislu」を用いて、人工知能を用いて観光客が訪れた地点の情報分析により地域活性を支援する「観光客の位置情報に基づく導線予測分析の活用」の実証実験を開始すると発表した。期間は8月19日から 10 月末日まで。

実証実験では、スマートフォンアプリを用いた観光客の位置情報を元に、人工知能による予測分析エンジンを用いて観光客のニーズをヒートマップ分析する。また、観光客が求めるコンテンツを予測して、観光施策の改善や検討を支援できることを検証する。

KDLでは、アプリなどで手軽に収集できるようになった「位置情報」を活用し、「ユーザが訪れた場所側での活用」という視点に着目して観光マーケティングを支援するためのサービスを開発。このサービスは、位置情報から観光客のニーズを分析・予測する人工知能を用いて、観光マーケティングの意思決定を促進し、成功確率向上を支援する。

また、PFUビジネスフォアランナーは、スマートフォンで撮影した写真を共有してアルバム作成ができるアプリ「 Coislu(コイスル) 」を提供して、観光客の“思い出つくり”をサポートする。

実証実験では、期間中に白馬村を訪れた観光客に「Coislu」を利用してもらい、KDLがその写真に付与される位置情報を人工知能で分析。また、白馬商工会の協力のもとに収集した観光施設等のコンテンツを利用して、地点に応じて観光客に提示すべきコンテンツ(施設やイベントなど)を分析して抽出する。

予測分析エンジンの特徴は、今その地点にいるユーザが次に訪れる地点までの導線を予測し、「立ち寄り」のニーズを拾ってくることだという。そして、 ユーザの動向を位置情報の日付、時間、緯度経度、またこれらから想定される滞在時間など多様な軸から分析する「動線ヒートマップ分析」、ユーザの位置情報を元に、ユーザが求めている情報がある地域を人工知能によって分析する「導線予測ヒートマップ分析」、予測されたユーザ導線から、その時にその場所でユーザに提示されるべきコンテンツを予測する「コンテンツ予測レポート」を提供する。

白馬村観光局ではこの分析結果を用いて観光客へのコンテンツの配信や観光資源の整備を行い、より良い観光サービスの提供や外国人観光客の誘致に向けた施策を検討する。

今後は実証実験の結果を元に、位置情報を活用した分析で地域活性化を支援するとともに、店舗のマーケティングや交通の需要予測など、市場に広く展開する新たなサービスを目指すほか、予測分析エンジンの出力結果を表示して、ニーズに応じたコンテンツを配信するサービスなども予定しているという。

(丸山篤)