ぐっすり眠れるコツ3。クーラーはつけっぱなしor消すべき?

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【快眠特集vol.1】

 もはや猛暑を超えて“酷暑”と呼ばれている今年の夏。さらに、日が沈んでも気温は下がることなく熱帯夜が続き、眠れぬ日々を過ごしている読者も多いはず。

 日中の暑さはともかく、せめて夜くらい快適に眠りたい! ということで、睡眠改善シニアインストラクターとして活躍する、株式会社エス アンド エー アソシエーツの安達直美さんに、夏の睡眠改善策を伝授してもらいました。

◆コツ1)クーラーは26℃で一晩中つけっぱなし

「人の睡眠にとって室内の温度はとっても重要な要素。人間の体は体温を下げて代謝を下げることで、深い睡眠ができるようになっています。そのため、眠るために必要なのは“体温を下げること”なんです」

 体温を下げるためには、手や足を伝って体内の熱を放出する必要があるとのこと。でも、一体どうやって熱を放出すればいいのでしょうか?

「夏場に深く眠りたいという方には、一晩中26℃設定のままクーラーをつけておくことをオススメしています。じつは、室内の温度が28℃を超えると体温と外気温の差が少なく熱放散ができなくなり、外気温が高ければ高いほど、睡眠が浅くなってしまうんです」

 一方で、節電や健康によくないという理由で、クーラーを止めて扇風機にしたり、オフタイマーをつけて寝ている人も多いはず。

「たしかに、“健康のため”とクーラーを止めてしまいがちですよね。でも本来は暑さで眠れない日が続くことのほうが、健康には悪いはずなんです。たとえ、窓を開けて扇風機を回したとしても外の気温は高いし、防犯上危険ですよね。電気代が気になるかもしれませんが、しっかり眠るためにも室温調節は必須です」

◆コツ2)風の向きに気を付ける

 その一方で、クーラーの冷たい風そのものには注意が必要、と安達さん。

「寝ている間にクーラーの風に直接あたるのは禁物。冷たい風が直接あたっていると体温が奪われ続け、目が覚めても体がダルくなってしまうんです。

 人の体は、起床後すぐに活動できるよう、目が覚める1〜2時間前から、少しずつ体温を上げていきます。しかし、クーラーの冷たい風にあたりすぎると、上手に体温を上げることができず、体は活動するのに適さない状態のままになってしまうんです」

◆コツ3)七分丈のパジャマを着る

 では、冷えすぎを予防する方法は?

「ちょっと不経済に感じるかもしれませんが、七分袖七分丈のパジャマを着たり、厚手のタオルケットを手足まで掛けるなどの対策があります。また、サーキュレーターの風をクーラーの風にぶつけて室内の空気を循環させる方法も有効です」

 さらに、近年製造のエアコンのなかには「快眠モード」なる便利な機能があるそう。

「機能の名前やプログラムはエアコンごとに異なりますが、目が覚める少し前から設定温度を自動で上げてくれる機能です。体が体温を上げるタイミングで室温も上がるので、目覚めがスムーズになります。ご自宅のエアコンに快眠を促す機能があれば、ぜひ活用してみてください」

 この数年は、深夜になっても気温が下がらない日がとても増えおり、寝ている間に熱中症になる人も。自分の睡眠は自分で調整して、満足する睡眠を手に入れましょう。

【安達直美さんプロフィール】
エス アンド エー アソシエーツ取締役・常務執行役員。日本睡眠改善シニアインストラクター。国内大手航空会社において国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関する研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て、現職に至る。著書に『美人をつくる「眠り」のレッスン』(KADOKAWA/中経出版)。

<TEXT/谷口京子(清談社)>