【リオ五輪】選手村の余った食材で一流シェフが料理! 多くの貧しい人々に料理を振る舞って話題に

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連日、熱戦が繰り広げられているリオデジャネイロ・オリンピック。卓球にレスリングに陸上……夜通し試合を観戦してしまう人も多いはずだ。しかし華やかなオリンピックの舞台裏には、様々な問題が山積している。例えば、ブラジルの貧困問題。

「オリンピックよりも福祉にお金をかけてほしい」と発言した国民が多かったことも、世界中で報じられた。しかしいったん大会が始まってしまえば、そんな人々は忘れ去られてしまうのか? 答えはノー。現在、オリンピック選手村の余った食材を使って、一流シェフが貧しい人々に食事を提供して話題になっている。

・1日約20万キロの食材が運び込まれる選手村

リオオリンピックの選手村に運び込まれる1日分の食材は、約20万キロにもなるといわれている。たくさん選手がいるとはいえ、その全てを無駄なく食べきるのは難しく、大量の食材が破棄されることになる。

その様な食材の無駄遣いを何とかしたいと思い立ったのが、一流料理人とも名高いイタリア人シェフのマッシモ・ボットゥーラさんとブラジル人シェフのデヴィッド・ヘルツさん。選手村で使い切れなかった食材を調理し、リオデジャネイロの貧困層に振る舞っているというのだ。

・1日5000食作り、貧しい人々へ

レストランの名前は「レフェットリオ・ガストロモティーバ」。選手村から寄付された見劣りするフルーツや野菜、賞味期限の迫ったヨーグルトなどを美味しく調理し、1日5000食ほど提供しているとのこと。

食事内容は、前菜、メイン、デザートの3コースで、レストランの Instagram では様々な国籍のシェフが腕を振るう様子を見ることが出来る。

同様のプロジェクトは、2015年ミラノ国際博覧会でも行われており、ボットゥーラさんはその試みを参考に今回のレストランを開いたそう。彼は「飢えに立ち向かい、良い食事を提供していきたい」と語っている。

・オリンピック&パラリンピックが終了しても、別の形で継続

リオオリンピック・パラリンピックが終了した後も、本プロジェクトは別の形で継続される模様。プロのシェフやウェイターなどを目指す人々への職業訓練の場になるそうだ。

オリンピックでは自国選手の勝敗結果やメダルの数だけが注目されがちだが、そこから見えないものも忘れてはいけない。『The Independent』によると、今もブラジル国内ではオリンピックに対するデモが続けられているという。

参照元:The Independent、Mental Floss(英語)、Instagram
執筆:小千谷サチ

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