メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明という古代4大文明が生じたのはすべて大河のそばだが、それは大河周辺の肥沃な土地や生活に欠かせない水資源が文明の発展を促進したからだという分析がある。これは文明や都市の発展の背後には、その促進に役立つ重要な条件が存在することを示すものだ。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明という古代4大文明が生じたのはすべて大河のそばだが、それは大河周辺の肥沃な土地や生活に欠かせない水資源が文明の発展を促進したからだという分析がある。これは文明や都市の発展の背後には、その促進に役立つ重要な条件が存在することを示すものだ。

 古代四大文明の発祥から数千年が経過した現代において、都市の発展には条件として何が必要なのだろうか。中国メディアの人民網は15日、高速鉄道こそが都市の発展を促進する存在であると説明する記事を掲載した。

 記事は「高速鉄道のない都市は時代遅れになる」と説明、逆に「高速鉄道があるおかげで社会全体の発展に追随できるようになった都市はたくさんある」と主張し、中国が世界最長の高速鉄道網を構築したことの功績を協調した。さらに、その事例の1つとして、中国の蘭新線第二複線、すなわち甘粛省蘭州市と新疆ウイグル自治区ウルムチ市の間を結ぶ高速鉄道を紹介。その停車駅がある嘉峪関(かよくかん)は高速鉄道のおかげで観光収入が大幅に増加したと説明した。

 さらに日本でも新幹線が東京や大阪に発展をもたらした事例についても言及したうえで、高速鉄道が生み出す人の流れが観光、文化、娯楽、飲食、交通、住居などの需要を高め、新たなビジネスを生じさせるという見方を示した。

 科学技術の限られた古代においては、都市を発展させるために人工的に河川を造り、また土地を肥沃な状態にするというのはとても難しいことだったに違いない。しかし現代は高速鉄道というインフラによって意図的に都市を発展させるための手段を講じることができる。もちろん、都市を発展させる前提条件として、その土地に人を引きよせる何らかの魅力が存在することも重要な要素になるが、もしそうした条件を有しつつも交通の便が悪いために発展できずにいる都市や地域にとって、高速鉄道は現代の「大河」の役割を果たすことになるというのが記事の主張だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)