日本では若者の自動車離れが起きていると言われる。都市部であれば自動車がなくても生活ができるほど交通インフラが整備されたとはいえ、なぜ日本の若者たちは自動車を購入しなくなったのだろうか。(イメージ写真提供:(C)Maksim Toome/123RF.COM)

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 日本では若者の自動車離れが起きていると言われる。都市部であれば自動車がなくても生活ができるほど交通インフラが整備されたとはいえ、なぜ日本の若者たちは自動車を購入しなくなったのだろうか。

 中国メディアの騰訊はこのほど、日本人は経済的に豊かであっても高級車に乗らないと指摘し、若者の自動車離れや富裕層が高級車に乗らない背景には、「日本人の消費が理性的」であることが挙げられると主張。中国人は日本人から学ぶべきとする記事を掲載した。

 中国には、「良い馬には良い鞍を、宝剣には英雄を」と言う言葉がある。地位が高い人は地位に相応しい格好をして、相応しい物を所有するという意味のものだが、実際に中国では所有物で社会的なステータスを示す風潮があるため、無理をしてでも高級車に乗りたがる人は多い。記事は日本と中国では「同じ車種」であっても日本のほうが30%ほど価格が安いと指摘する一方、「自動車が中国より安いのに、日本の多くの若者は自動車購入に積極的ではない」と伝えた。

 「日本の多くの若者が自動車購入に積極的ではない」と主張した理由について、都市部では交通手段が発達しており、自動車を所有するとかえって駐車場代や駐車場所確保など「面倒が増える」からだと分析。日本で自動車を購入する人の多くが、交通が不便な地域に住む人たちだと紹介した。

 では、日本人はどんな自動車を購入しているのだろうか? 記事は、日本の1人当たりGDPが中国より圧倒的に多いにもかかわらず、日本では高級車に乗る人は少なく、多くの人が「黄色ナンバー」の車、つまり軽自動車に乗っていると紹介。軽自動車は「価格が安く、燃費も良く、使い勝手も良く、維持費が安い」ことに加え、内装やスペックも普通車に引けを取らないと紹介し、実用性を重視する日本人にとって軽自動車で十分なのだと伝えた。

 最後に記事は、「日本人にとって自動車は交通手段に過ぎず、家電と同じようなもので、富の象徴ではない」とし、人びとが所有する自動車を比較することはなく、都市部で生活する人が自動車を持っていなくても、馬鹿にされることはないと紹介。こうした日本人の理性的な消費を称賛し、「今後中国にもこういう穏やかで理性的な時代が来るかもしれない」と、固定観念に縛られない消費観をうらやんだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Maksim Toome/123RF.COM)