赤ちゃん・乳児・幼児・新生児… それぞれの違いについて

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山村 真子(看護師)


育児についての情報を集めていると、赤ちゃんについて「新生児には…」「幼児には…」など、様々な言葉で表現されています。しかし、実際に言葉がどの時期を指しているのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、そんな疑問に一気にお答えしていきます!

「赤ちゃん」に、明確な定義はない

「赤ちゃん」と聞くと、みなさんはどのくらいの子を想像するでしょうか?
生まれたての子を想像する人もいれば、よちよち歩きをしている子を想像する人まで、人によって差が大きいかと思います。

実際に、何歳までを赤ちゃんとするかについて、明確に定義はされていません。
そのため、1歳未満を赤ちゃんとしていることもあれば、1歳以上の子も赤ちゃんとしていることもあるのが実情です。

赤ちゃんの育児雑誌として有名な『ひよこクラブ」では0か月から2歳までを扱っていますが、おおよそ0か月から2歳未満を「赤ちゃん」と定義していることが多いようです。

「乳児」は一歳に満たない子

「乳児」は、「母子保健法」という法律の中で、「一歳に満たない子」と定義されています。

この時期は栄養の多くを母乳やミルクから摂取していることに由来しています。実際には、5か月頃から離乳食を始めて少しずつ母乳やミルク以外から栄養を取るように訓練を開始します。

そのため、1歳になるころには食事から栄養を摂取する割合の方が多くなっています。

「幼児」はおおよそ「1歳から就学時前までの子」

「幼児」は「児童福祉法」という法律の中で、「1歳から就学前までの子」と定義されています。
一方で「道路交通法」では「六歳未満の子」と定義されており、若干の違いがあります。

道路交通法では子供の安全を守るためのチャイルドシートについての法律で「幼児」という言葉を使用している一方、児童福祉法では教育や成長発達などを総合して「幼児」という言葉を使用しているため、おおよそ1歳から就学時前までの子、という認識でよいでしょう。

「新生児」は「出生から28日未満の乳児」

新生児は「母子保健法」にて「出生から28日未満の乳児」と定義されています。
特に生後7日未満の新生児を「早期新生児」と呼ぶこともあります。

新生児期は人間としての様々な器官のほとんどが未熟であるため、特別な保護が必要となる期間です。
病気などになっても特徴的な症状が出にくいことが多いことから、新生児を専門に治療する「新生児集中治療室(NICU)」が医療機関によっては配置されています。


<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中