左から陳為廷氏、蔡丁貴氏

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(台北 18日 中央社)立法院(国会)周辺で行われた両岸(台湾・中国大陸)「サービス貿易取り決め」に対する抗議活動中に参加者と警官隊が衝突した事件で、公務執行妨害罪に問われ、一審・台北地裁で有罪判決を受けていた陳為廷、蔡丁貴両被告の控訴審判決が17日、台湾高裁であった。高裁は「犯意はなかった」として2人に無罪判決を言い渡した。

サービス貿易取り決めは2013年6月、中国大陸との融和路線を採った当時の馬英九政権下で双方の窓口機関が上海で調印。同年7月末には立法院で初の公聴会が開かれたが一般公開はされなかった。

同取り決めに反対の立場をとる陳氏らは、公聴会への参加を求めたが拒否されたため、立法院への侵入を図り、警官隊ともみ合いになった。一審で陳氏は20日間の拘留を、蔡氏は40日間の拘留を言い渡されていた。

陳氏は、サービス貿易取り決めの撤回などを訴える学生らが起こした「ひまわり学生運動」のリーダーの一人として知られる。大学教授で台湾独立派の蔡氏は運動期間中、立法院周辺で座り込みなどして学生らを応援していた。運動の発端となった2014年3月の立法院議場占拠に関わった人々に対する刑事告訴は、今年5月の蔡英文政権の発足直後に取り下げられている。

(游凱翔/編集:杉野浩司)