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Microsoftは8月17日(現地時間)、自社ネットワーク基盤を無線LANに完全移行することを公式ブログで明らかにした。

その理由の1つとして、Microsoft Cloud Platform MarketingシニアプロダクトマーケティングマネージャーのMikkel Riis氏は、「作業を行う上で机に縛られる必要はない。現在は自分のスマートフォンやタブレット、ラップトップやデスクトップPCなど単一のデバイスに縛られず、エコシステムによる生産性を高めている。それらデバイスが必ずサポートしているのは無線LANだ」と説明。もう1つの理由は費用対効果。有線LANと同じネットワーク環境を構築するよりも、無線LAN環境をセットアップする方が安価で簡単だと述べている。

900ものネットワークプレースと世界中の22万人をサポートするMicrosoft ITの調査によれば、有線LANポートの利用率は10パーセント未満。75パーセントが無線LANを使用していることから、有線LAN基盤への依存を削除する過程に至ったという。Microsoftは無線LAN機能を保有しないデスクトップPCには無線LANアダプターを追加。新たなデバイスの追加購入は一時的なコスト増につながるものの、有線LAN基盤の廃止による長期的なコスト削減を実現した。このような取り組みは、BYODやIoT(Internet of things)といったデバイスの使い方を変化させる社会の状況が大きいという。

本プロジェクトの課題としてRiis氏は、「既存PCや古い無線LANハードウェアを使用する際、無線LANアダプターのデバイスアクセスと認証メカニズムが正しく動作するか問題に突き当たる」と吐露している。MicrosoftはIEEE 802.11acが策定された2014年1月から本プロジェクトに取り組み、ネットワーク基盤を802.11acに最適化してきた。今後は2年間を費やして無線LAN基盤の更新プログラムを660の場所で実施するが、データセンターや開発センターなど顧客やユーザーが必要とする200の場所では、有線LANを保持する。最終的な目標としてRiis氏は、「エンドユーザーのネットワーク基盤として90パーセントを無線LAN化する」と説明した。

阿久津良和(Cactus)

(阿久津良和)