中国メディアの易匯はこのほど、シンガポール国立大学で教鞭を執る中国人教授が「日本経済はアジア経済全体の覇権を握っている」と指摘し、アジアの経済は日本に依存していると主張していることを紹介する一方、同見解に対して批判的な見方を表す記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの易匯はこのほど、シンガポール国立大学で教鞭を執る中国人教授が「日本経済はアジア経済全体の覇権を握っている」と指摘し、アジアの経済は日本に依存していると主張していることを紹介する一方、同見解に対して批判的な見方を表す記事を掲載した。

 記事はまず、シンガポール国立大学の教授が「中国を含むアジア諸国は日本の資本やハイレベルな科学技術に高度に依存しており、それによって持続的な経済成長を維持してきた」と主張していることを紹介、さらに日本の経済発展のおかげで「その他のアジア諸国も異常なスピードで経済成長した」と分析していると紹介した。

 これに対し、記事は批判的な見方を提示、例えば現在の日本の経済状態は過去と異なり「半死半生」であると主張。またかつて東南アジアの電化製品はすべて日本製品だったが、現在は中国や韓国などの安い電化製品の出現によって、日本企業は苦戦を強いられているとの見方を示し、アジアの経済は日本に依存しているとの見方に対して反発した。

 記事は、シンガポール国立大の教授の主張を批判しているが、これは日本経済の働きを高く評価しているのが、同胞であるはずの中国人教授であるという点が関係しているのだろう。本来であれば共に日本に立ち向かうべき同胞が日本を称賛しており、しかも大学教授という社会に対して大きな影響力を持つ立場から発言しているという点は、中国のメディアにしてみればまるで仲間に裏切られたかのように感じるのだろう。

 シンガポールとマレーシアのクアラルンプールを結ぶ高速鉄道建設計画は2017年には国際入札が予定されており、シンガポール国立大の教授としての発言は一定の影響を及ぼす可能性は排除できない。記事がこの中国人の大学教授の発言に大きな警戒感を抱くのも当然と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)