長年日本を代表する魚市場として世界的にも注目を集めてきた築地市場が豊洲へ移転する予定の11月7日まで、あと3か月を切った。都知事の交代によって実際この日に豊洲市場が開業するかは不確実となっているようだが、移転に向けた準備はすでに始まっている。(イメージ写真提供:(C)liorpt/123RF)

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 長年日本を代表する魚市場として世界的にも注目を集めてきた築地市場が豊洲へ移転する予定の11月7日まで、あと3か月を切った。都知事の交代によって実際この日に豊洲市場が開業するかは不確実となっているようだが、移転に向けた準備はすでに始まっている。

 中国版ツイッター・新浪微博(ウェイボー)における国際連合食糧農業機関の公式アカウントは7月23日、「日本の魚はどうしておいしいのか」と題する文章を掲載した。文章は、刺身に代表されるように、日本の魚のイメージが良好である背景には「激しい競争の中で優良中の優良な魚が選ばれるからだ」と説明。その最も象徴的な場所が東京の築地市場であるとした。

 そのうえで、関東大震災後の復興の中で徐々に形成され、今や日本屈指の魚市場となった歴史や、早朝の午前5時前から始まる競りの様子、約23万平方メートルの面積を誇る市場において毎日225万キログラムの水産品が取引されるというスケールの大きさを紹介した。

 さらに、市場は場内市場と場外市場に別れ、観光客や消費者向けに提供される場外市場では東京で最も新鮮かつ美味しい寿司を食べることができるとする一方、場内市場にこそ、築地市場の精髄が存在すると解説している。

 文章は最後に「ここでは、魚はもはや食品ではなく、文化の1つとなっているのである」と締めくくった。

 日本でも海外でも、現地の市場を訪れるのはとてもおもしろい。そこでは、現地の食文化はもちろんのこと、庶民文化や、商業文化まで垣間見ることができるからだ。歴史ある市場であれば、その楽しみはより一層深まる。豊洲に移転することで、設備や建物はすっかり新しくなる。しかし願わくば、築地市場が長い時間をかけて育んできた雰囲気を損なうことなく、日本人はもちろんのこと外国人観光客をも大いに魅了する、日本のシンボリックな魚市場であり続けてもらいたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)liorpt/123RF)