大発見!加齢臭はクサくなかった……専門医「気にしないこと大切」

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中高年になると気になり出すのが加齢臭だ。汗が大量に流れる夏は悩みもより深刻になる。「教えて!goo」にも中年男性から「加齢臭って?」という臭いの原因や予防法を尋ねる相談が寄せられている。専門家に加齢臭が発生するメカニズムなどを尋ねてみた。

■加齢臭は不快なニオイではない

「ノネナールこそ、加齢臭の元です」と明快に答えるのは体臭専門外来「五味クリニック」の五味常明院長。年齢を重ねると増加する、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸と過酸化脂質が結びつくことで発生するのがノネナールだ。

その臭いについて、五味院長は「ロウソクや古い本、青臭いチーズのようなもの」と表現。それほど嫌な臭いとは思えないのだが……。

「嗅覚は3〜4歳頃までにほぼ完成しますが、この時期に祖父母と過ごした人は加齢臭を嫌とは思いません。潔癖志向の時代になって、年をとれば誰でも出てくるニオイが気になりだしたのでしょうか」と五味院長。「変に気にしすぎるのも考えものです」とアドバイスする。

■不潔な行動でニオイまで嫌悪の対象に?

加齢臭をオヤジ臭として嫌悪の対象とするケースも多いが、実際には中高年の女性にも同じ臭いが発生しているという。

五味院長は「女性よりも皮脂腺が活発などの理由もありますが、若者は加齢臭を鼻だけで嗅ぎ分けているわけではありません」と指摘。駅のホームで痰を吐いたり、爪楊枝でシーハーしたり、職場で靴下を脱いで爪切りする光景を見せることで臭いイメージが強化されていくわけだ。

逆に考えれば、男性も女性と同じくらいに身だしなみやエチケットに気をつけていれば、年を重ねただけで体臭に悩む必要はないのかもしれない。清潔にしている自覚があるならば自信を持ってもよいわけだ。

■和食を基本に、肉類を避ける

とはいえ、加齢臭の発生はなるべく抑えたいのが人情だ。いつまでも若くありたいというのは本能のひとつだろう。原因となるノネナールを抑えるにはビタミンCの摂取など食事に注意することが必要だ。

食事は和食を基本に。ビタミンE、B群のほか亜鉛などミネラルが含まれる未精米の穀物や雑穀を主食にしよう。味噌、豆腐など大豆製品にはイソフラボンなど抗酸化作用のある成分が含まれている。脂肪酸の分泌を高める肉類はできるだけ避ける。

梅干しはすべての体臭を減少させる。食後は緑茶。わさび、生姜、ゴマ、ネギ、大根おろし、柚子などの薬味も胃液の分泌を高め、血液を浄化してくれるので取り入れた方がよいという。

■気にしないことも大切

食事法を気をつけるのは大切だが、五味院長は「加齢臭は誰にでも起こるもの。予防に大切なのは『体臭を気にしない』ことです」とも訴える。

ノネナールを増加させる活性酵素が発生する最大の要因はストレスだからだ。加齢臭を気にする→ストレス→活性酵素発生→ノネナール増加→加齢臭を気にする→ストレス……終わりのない加齢臭スパイラルに陥り、臭くない人まで臭くなってしまう。これでは大変だ。

五味院長は「自分の体臭を気にする人というのは、他人を思いやることができる人なのです。『周りに迷惑をかけているのではないか、』などとビクビクせず、悩んでいることを自覚したら『自分は性格がいいいんだな』と前向きに考えることにしましょう」と発想の転換を求めた。

●専門家プロフィール:五味常明
五味クリニック 院長。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。「40代からの気になる口臭・体臭・加齢臭」(旬報社)など著書多数。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)