中国メディア・捜狐は15日、「日本の製造業はどうして強いのか」とする評論記事を掲載した。昨今中国国内で衰退が話題になる日本の製造業について、なおも強みを持っているとする記事は、どういった点に注目しているのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・捜狐は15日、「日本の製造業はどうして強いのか」とする評論記事を掲載した。昨今中国国内で衰退が話題になる日本の製造業について、なおも強みを持っているとする記事は、どういった点に注目しているのだろうか。

 記事は、日本の製造業が世界市場において「広さ、深さそしてしっかりした品質」を示しているのは、「職人の精神」、「生産組織の方式」、「経営理念」という3つの要素と関わりがあるとして、それぞれの要素について説明している。

 「職人の精神」については、日本の工業技術の背後に存在する伝統的な精神であり、その最大の特徴が「製品と製造者の人格とが強く関係している」点にあると解説。「生産組織の方式」では、節約、高効率の姿勢が徹底されており、それが日本企業の従業員の一人ひとりにまで貫かれているのであるとした。

 そして「経営理念」については、「経営」という日本語には「全力を尽くし、苦しみさえ味わいながらも物事に相対する」という意味合いが含まれていると説明。それは決して利潤や利益を追求するという現代の商業意識形態とは異なるものであるとした。また、日本の経営理念は企業を家族のような「運命共同体」とすることに成功しており、製品を作るにあたっては「消費者を満足させる」ことが念頭に置かれるとも解説した。

 記事はさらに、技術の絶え間ない革新と発明も、日本の製造業を支える要素となっていると指摘。中国や韓国の台頭により、1980年代に飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本の製造業が徐々に収縮を余儀なくされ、一部の市場を手放さざるを得ない状況になっているものの、「日本は環境・情報・精密機器・オートメーション・医薬などの技術分野で、依然として最先端の地位を保っているのである」と伝えた。

 「日本企業の精神を見習え」、「日本の技術力を見習え」という言論が中国のメディアや世論に蔓延してからすでに久しい。記事が指摘するような内容も、これまでに多くの記事や文章が言及してきたものと言える。それでもなお泉のごとく次々と類似の記事が出てくるのは、それだけ現代の中国製造業において大きな意味を持つと感じていることの表れかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)