25年間ありがとうございました。お疲れさまでした。解散は本当に寂しいけれど、どの気持ちよりも一番、感謝の気持ちが大きい。

SMAPが2016年12月31日で解散するとの公式発表がありました。まじか……というのが正直な感想です。SMAP解散へのもやもやは、スマップ解散がネットで話題になった今年初めにもこのコラムで書きましたが、その気持ちは今も同じです。

SMAPとして活動されて28年、歌手デビューしてから25年。SMAPのメンバーの特に誰がすごく好きという訳でなくても、特にアラフォー&40代にとっては、彼らの成長と活躍をずっと見ていて、一緒に時代を生きてきたという並走感があります。

それぞれが役者やキャスターやバラエティーMC、スポーツ番組などなど、広いジャンルで各自の才能を生かして活動している姿は、まさに『世界で一つだけの花』で自分もできることを頑張ろうと思えたし、人生の応援歌のような楽曲を、ときにパワフルに、ときに語り掛けるように歌ってくれる姿には本当に日々励まされてきました。

だから解散は本当に寂しい。
けれど、年初のSMAPメンバー全員が揃っての会見を見たときすでに、ああ、ひとつの時代が終わったんだな、という感覚はあって、「本当に解散しちゃったらどうしよう……」ってもやもやしていたあのときよりずっと、静かに受け止められている気もします。

今、なんでSMAPは解散しなければいけないのかと、誰のせいなのか、という話があちこちで見受けられますが、むしろ、アイドルグループが第一線で国民的アイドルと言われながら25年も続いていた方が奇跡だと思うのです。

幼い頃、キャンディーズやピンクレディーが活動停止したときも大きな衝撃を受けたけれど、彼女たちが活動していた時期を調べてみたら、どちらも4年でした。SPEEDが大人気だったとき、自分はすでに仕事をしていましたが、彼女たちもデビューから解散までは4年です。

世の中がSMAPとビートルズを比較しているさなかに対象のセレクトが超個人的で恐縮ですが、ともあれ、数々のアイドルが駆け抜けていく中、SMAPは25年間もグループとしての立場を守り抜き、そばにいてくれた。これを奇跡と言わずしてなんとしましょう。

メンバーの中の「休止よりも解散したい」という申し出から、解散の道が選ばれたとの報道もあります。求めている側にとっては希望を持てる分、「解散」よりも「休止」のほうが衝撃は緩和されたかもしれません。でも、当人の方々にとっては、もやもやした気持ちの中で、細い糸だけ絡ませているよりも、リセットをしたほうが新しい発想や活路が生まれるのではという気もします。

これまでのSMAPは、太陽系のようにSMAPという引力をもった核があって、そのまわりを惑星のようにそれぞれのメンバーがそれぞれの軌道で動いているイメージでした。

惑星が直列したタイミングが、ライブコンサートだったり、『SMAP×SMAP』だったり、カッコいいCMだったり、新曲だったり、スペシャルイベントだったり。今は、その引力が弱まってしまったのか、これまでの軌道とは違う動きになってしまったけれど、何度も言いますが、25年です。変わることだってありましょう。

このまま、はぐれて宇宙の別のところに行ってしまうこともあるのかもしれない。けれどもそれは、動いているうちにまた軌道が変わって戻ってくるかもしれない、というのと同じくらいの可能性です。

引退するわけじゃない、所属事務所もとりあえず9月までは契約延長したと言っています。

6月になれば今年ももう半分終わっちゃった、夏が終わればもう今年もあと4か月……というように1年ってあっという間ですよね! と毎回湿っぽく愚痴っていますが、こういうときは、1年ってけっこうあるよ、何が起こるかわからないよ、と言いたくなります。
芸能界は、2年先まで見越したスケジュールを組み立てて動いているんだそうです。最低でも。だから、2020年の東京オリンピックにどっかーんと再結成! というのだってあり得なくない。うん、その状況、わりと鮮明に想像できるじゃないですか。

解散、という言葉は強くて悲しくなってしまいますが、あえて、そっちの言葉を選びたいという気持ちだった「だけ」じゃないかとも思うのです。それくらい、今はちょっと……というような。でも、いったん離れて俯瞰で見たら別の思いになるかもしれないし、時間が経てばまた意識も変化することだってあるし。もう絶対ヤダって思ったときは、その気持ちを捻じ曲げてもいいことないように思うし。私たちも尊重するのがいいんだと思う。

上から目線で恐縮ですが、SMAP、これまで、本当によくやってくれました。もう、感謝しかありません。書きながらも、SMAPの『ありがとう』のサビの部分が頭の中でエンドレスに流れています。

これからも、それぞれのソロでの活動を応援するし、彼らが活躍しているのを見て、自分たちも元気になれることには変わりがありません。やっぱり、私たちにとってSMAPは、同じ時代を生きてきた同志なんです。

休止よりも解散のほうがいいの? 「別れたくない」「幸せだったころをもう一度」。SMAP解散で自身の生き方に、もやもやーー。続編では、あずき総研が結婚生活に悩むアラサーにインタビュー!

■プロフィール

 白玉あずき

東京都出身。清泉女子大学卒。学生時代より活字メディアに携わり、四半世紀にわたり女性のおしゃれと恋愛とダイエットについて考察、記事にする。現在は雑誌や単行本の編集、制作に加え、女性コンテンツのプロデュースやディレクションなど多分野で活動。最近の生きるテーマは社会貢献と女性支援。