世界遺産登録から3年がたった富士山。2016年は7月1日が「山開き」だったが、環境省の登山者数調査(8月9日発表)によると、7月末までの1か月間で、約9.2万人が8合目を訪れた。これは前年同時期と比較して、約1.3万人(17%)増となっている。

富士山にはここ数年、インバウンド需要により、訪日外国人観光客も多く訪れている。登頂を報告したり、変わりやすい山の天気を調べるなど、携帯電話を使用する場面が多いことから、携帯電話事業者は登山中でも「つながる」よう取り組んでいる。


山頂でもつながる(画像はイメージ)

山頂でも高速データ通信

各社が通信インフラ強化にはげむなか、特に力を入れているのがNTTドコモだ。次世代方式を使った通信サービス「PREMIUM 4G」を提供し、山頂でも受信時最大375Mbpsの通信サービスを利用できる。また、登山口や登山道でも、同337.5Mbpsで高速通信可能。前年(15年)の225Mbpsから大幅にスピードアップした。

また、道中にある山小屋では、公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fi」も提供されている。一部の山小屋には、訪日外国人観光客に配慮し、10か国語に対応する翻訳アプリ「はなして翻訳」入りのタブレット端末を設置。端末は日本人観光客でも、動画配信サービス「dTV」のコンテンツ閲覧などに利用できるという。(いずれのサービスも、8月下旬までを予定)

もちろんドコモ以外の各社も、富士山エリアは重点的に強化した。ソフトバンクは今シーズン、須走・吉田口の8合目付近に新たな基地局を設置。KDDI(au)も多言語翻訳システムを導入し、3つの登山口で訪日客向けのサービスを提供するなど、各社切磋琢磨している。