今回の五輪に出場している多くの外国人選手の体に、中国のカッピング(吸い玉療法)の痕が見られる。米男子水泳選手のマイケル・フェルプスは、カッピングの熱狂的なファンと言っても良いほどだ。

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今回の五輪に出場している多くの外国人選手の体に、中国のカッピング(吸い玉療法)の痕が見られる。米男子水泳選手のマイケル・フェルプスは、カッピングの熱狂的なファンと言っても良いほどだ。科技日報が伝えた。

しかしカッピングに夢中になっているのは、フェルプスだけではない。報道によると、米水泳代表の間でカッピングが流行しており、体操選手のアレクサンダー・ナドアもカッピングの痕を披露している。

そこで気になるのは、カッピングは運動による痛みや疲労の軽減にそれほど効果があるものなのだろうか?

国家体育総局体育科学研究所運動健康・回復研究センターの趙鵬研究員は「選手が日常的にカッピングを受けるのは、圧力により局部的に毛細血管の拡張・充血を起こし、冷えを取り除き、筋肉の疲労を和らげ、末端の血液循環をスムーズにし、局部的な痛みや凝りを解消する効果があるためだ。カッピングは特に水泳選手の間でよく利用されている。これは水泳選手が長時間冷たい水の中に浸かり、しかも激しい運動をするため、多くの人の体に冷えの症状が生じているためだ」と説明した。

とはいえ、カッピングに本当に治療効果があるかについては、臨床上の確かな証拠が不足している。アメリカ癌学界は、カッピングの健康促進に関する証拠は存在しないとしている。カッピングの「顕著な効果」はどれも個人的なケースであり、厳格な臨床研究を受けているわけではないという。

◆カッピングを受ける頻度は?
広東省東莞市の中国医学病院の陳■氏(鍼灸科副主任、■は女へんに捷のつくり)は、取材に対し「カッピングの頻度と毎回の時間は、個人の体質と症状によって決まる。長ければ長いほど、頻繁であればあるほど良いというわけではない。一般的には頻繁に受けるべきではなく、前回の治療の痕が抜けないうちに再び治療を受ければ、その箇所の損傷が起きやすい。一般的には1日おき、週に2回ほどで、症状が和らげば良い。毎回の時間は5−10分ほどだ」と述べた。

◆色が濃い方が良い?
カッピングについては、痕の色が濃かったり、水疱ができるとその効果がより優れているという説がある。陳氏は「吸った後の色の濃さは、個人の体質や治療の時間と関係している。効果と単純に結びつけることはできない。痕の色が濃いほど、体内のうっ血が深刻であることを意味するが、治療の時間が長ければ、痕も濃くなる。しかし痕が薄い場合は、中国医学的な表現で言うと、人体内の生気と血液が不足していることを意味する。その場合は、まずきちんと休養をとり生気を養い、貧血を解消してからカッピングを受けることを勧める」と話した。(提供/人民網日本語版・編集YF)