『40代からの太らない体のつくり方』(満尾正/三笠書房)

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 読者のみなさんは、特に40代以降の方々は、体形を気にしているだろうか。ぽっこりお腹を抱えるサラリーマン。昔は着ることができた服が着られなくなったご婦人。中年を超えてくると、どうも身体が思うようにいかない。年齢がかさんでくると、ダイエットも難しくなってくる。そんな体形にちょっぴり不満を抱える中高年にご紹介したいのが『40代からの太らない体のつくり方』(満尾正/三笠書房)だ。

 本書は「太らない体づくり」のコツを紹介してくれるダイエット本だ。「アンチエイジング専門医」である満尾正氏が「太らない体づくり」と「老化防止」を結びつけて、40代からの健康とダイエットを応援してくれる一冊だ。

■「大腿四頭筋(だいたいしときん)」と「大腰筋(だいようきん)」

 40代になって太ってくる理由の1つに、基礎代謝量の低下がある。要は、筋肉が若い頃より落ちてしまい、食事などで取り込んだエネルギーを燃焼できず、体内で脂肪となってたまってしまうのだ。本書によると、その中でも加齢で一番落ちやすい筋肉が「大腿四頭筋(だいたいしときん)」と「大腰筋(だいようきん)」だという。腹筋、背筋、お尻の筋肉、太ももの筋肉と思ってもらえればいい。これらが衰えると基礎代謝量の低下だけでなく、足が上がりづらくなってもつれたり、つまずきやすくなったりする。つまり、この筋肉を鍛えると、健康で太らない体づくりができるとか。では、本書にある「大腿四頭筋(だいたいしときん)」と「大腰筋(だいようきん)」を鍛える筋トレを紹介しよう。

脚を鍛える
(1)背筋を伸ばして両腕を前に伸ばす
(2)背筋を伸ばしたまま膝を曲げ、1秒間姿勢を保ったら、元の姿勢に戻る
(3)(1)と(2)の動作を10回繰り返す

お尻を鍛える
(1) 背もたれのあるイスを用意し、その背もたれにつかまりながら、3秒間で足を真後ろに上げていく
(2)いっぱいに上げたところで1秒間姿勢を保ったら、3秒間かけて足を元に戻す
(3)(1)と(2)の動作を10回繰り返す

 これらを1セットで1日に1回から3回、それを週に5回から7回続けると、半年で効果が表れるという。本書では、さらに詳細に筋トレの方法が書かれているので、気になった方はぜひチェックしてほしい。

 ちなみに本書によると、筋トレをすると若返りホルモン「DHEA」が分泌されることが分かってきたという。この「DHEA」は太らない体づくりで必須のホルモンだとか。筋トレをするとダイエットだけでなく、若々しい体も手に入るのだから、40代以降の方々は本腰を入れてみるのはいかがだろうか。

■体内そうじ

 本書によると、太らない体づくりで重要なのは、食べることより出すことらしい。つまり「体内そうじ」だ。特に「そうじ」する必要があるのが、消化器だ。小腸、すい臓、肝臓などは、食事のタイミングである朝・昼・晩と働いている。間食をすれば、さらに負担は増える。この消化器の整備をするため、食事の間隔は6時間が適切らしい。それと同時に大切なのが排泄だ。排便、排尿、発汗、呼吸などを甘く見ていると、体内に有害物質がどんどんたまっていく。

 有害物質は、老化や肥満で有名な活性酸素を生んでしまう。体から有害物質を追い出す排泄を促すのが「発酵食品」と「食物繊維」だ。本書では、ヨーグルト、納豆、玄米、キノコ、海藻などを挙げている。また「体内そうじ」を促す方法として「マイルド断食」も提案されている。その方法は「満尾式・野菜ジュース」を食事代わりに1日3回1杯ずつ飲むことだ。「マイルド断食」をした翌日は、消化にやさしいおかゆなどを食べて体を戻す。この方法なら、やさしく「体内そうじ」ができる。

 その「満尾式・野菜ジュース」のレシピは、トマト1個、ニンジン1本、ホウレンソウ1/2束、レタス3枚、ミネラルウォーター適量となっている。もし飲みにくいようなら、リンゴやレモンを材料に足してもいいそう。

 気温が上がる夏は、基礎代謝量も上がり、ダイエットにぴったりの季節といわれている。この夏は本書を手にとって、ダイエットの第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

文=いのうえゆきひろ