濡れ場に初挑戦。村川絵梨が『花芯』で覗いた女の業

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 瀬戸内寂聴さんが1957年に発表し、“子宮作家”と揶揄され、長く文壇から沈黙を余儀なくされた原作を映画化した『花芯』。

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 本作で夫と子どもがいながら夫の上司との恋に溺れ、肉体の悦びに目覚めていくヒロイン・園子を体当たりで演じた村川絵梨さんに撮影の舞台裏のお話を伺いました。

◆絡みのシーンも抵抗ナシ

――いわゆる絡みのシーンもある挑戦的な役柄かと思います。役を引き受ける際に抵抗はなかったのでしょうか。

村川:女優をやっているからには、そういうお仕事もいずれは絶対にあると思っていました。今回、とてもいいタイミングで出会えたと思っています。年齢的にも抵抗はありませんでした。また、園子はセリフが少なくて、その分、発する言葉のパワーがすごい。自分が言ったらどうなるのか、チャレンジしたいと感じました。園子はブレない、とても強い女性。憧れます。

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――ここは難しかったという部分はありますか?

村川:「覗いちゃいけない深淵を覗いてしまったんだわ」というセリフです。終盤に撮影しましたが、最後の最後まで悩みました。意味を違って伝えてしまって、観た人が最後にアレ? っとなったらイヤですし、ミステリアスなセリフなので、意味を限定しないようにと思っていました。人によっても、そのときどきによっても、捉え方が違ってくるものにしたいなと。

――園子にとても共感しました。

村川:そう言っていただけると嬉しいですね。やっぱり観て頂いた方の中でも特に女性に、いかに共感してもらえるかという作品だと思いますし、私自身も共感したので。園子もですが、妹の蓉子に共感する人もいるでしょうね。ちょっと蓉子は怖いですけど。でもここに出てくる女性はみんな怖いですね(笑)。子宮という言葉でも表されていますけど、女性の奥深い面、業を見られると思います。

◆男性にはキツイ女性の本音も

――男性は見たくない部分もあるかと。「君は汚しちゃいけない人だ」みたいなセリフがあったり。

村川:園子は「何、言ってるんだか……」という感じの反応ですが、いまの女性たちもおそらく園子と同じような反応をすると思いますね(笑)。でも女の人に幻想を抱きがちな男の人って、いまでもいると思うんです。勝手にイメージをつけて、そう思い込みたいというか。そういう部分を最初から突いてくるので、男の人は胸が痛いかもしれないですね(笑)。チクリチクリと刺さるセリフをたくさん言いますし、林(遣都)くんが演じたプライドの塊のような旦那さんも、見事にズタズタにされちゃいます。

――男の人は、これは映画だし、小説だし、きっと園子は特別な女性なんだと思いたいかもしれません。

村川:そうですね。でも自分で言うのもなんですが、出来上がりを観て、特別な女性になっていなくてよかったなと。脚本の段階では、ちょっとすごいこと言ってるなと思う部分もあったのですが、完成した作品を観てみると違和感などはなかったので、安心しています。

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◆林遣都と安藤政信との共演

――絡みのシーンの撮影は実際にはいかがでしたか?

村川:抵抗なくできました。スタッフさんが空気を作ってくださいましたし、不安もあったので、リハーサルで林くんに殺陣のように動きを合わせてもらったりして。撮影のときにはあまり意識せずに自由に演じることができましたね。

――林さんと安藤(政信)さんはどんな方ですか?

村川:ほとんどお話ししていないんです。安藤さんは撮影期間も短かったし、独特の空気を持ってらっしゃる方で。林くんはとてもシャイな方。役柄的にも私は旦那を愛せない役だったので、待ち時間も特に会話もなく過ごしていました。男の人はこの作品をどういう風に感じるのか、おふたりの意見も聞いてみたいですね。

◆利き酒の資格を取得

――劇中も着物がとても素敵でしたが、日本の文化繋がりで利き酒の資格を取られたとか。

村川:そうなんです! 私、結構、イケる口なんです(笑)。『花芯』がきっかけで、日本の文化に触れたくなって、着物も好きになりましたし、日本酒にもハマって資格を取りました。飲みすぎちゃいけないですけどね。

――まだ作品を観ていない方にメッセージをください。

村川:心や身体の思いは、昔から同じなんだなと。男性とお付き合いしたことがあるなら、一度は感じたことがあるんじゃないかなという感情が描かれていると思います。ちょっと激しい作品かなと思っている方がいましたら、照れくさい感じじゃなく観られますよと言いたいです。

<TEXT&PHOTO/望月ふみ ヘアメイク/フジワラ ミホコ(LUCK HAIR) 衣装協力/銀座いち利>

『花芯』は8月6日より、テアトル新宿ほか全国公開
配給:クロックワークス
(C) 2016「花芯」製作委員会
『花芯』オフィシャルサイト http://kashin-movie.com/