不正アクセスによる機密漏えいを否定する国防部電訊発展室の黄一修・政戦主任(右)

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(台北 16日 中央社)中国大陸・人民解放軍の通信に対する監視などを行っている国防部(国防省)の情報機関「電訊発展室」に勤務する女性中尉が4月上旬、同機関のネットワークなどに不正にアクセスしていたことが分かった。16日付で蘋果日報が報じた。

報道によると、女性は離島・金門島にある電訊発展室の拠点に所属していたが、4月3日、持ち込みが禁止されているUSBメモリーを持ってオフィスに入り、軍と電訊発展室の内部ネットワークに計6時間にわたってアクセスしていた。

今回の事件について、電訊発展室は16日、外部への機密情報漏えいはなかったと発表。USBメモリーに保存されたデータは国際情勢に関する論文などの公開情報で、不正アクセスは女性が自身の学問的な興味で起こした身勝手な行動だったと説明した。

また、女性は過去に学術交流で中国大陸に留学していたが、同室は入営時に規定に基づいた調査を行っており、その後の審査でも問題はなかったと強調している。

与野党の立法委員(国会議員)からは、電訊発展室のずさんな管理体制を批判する声や、情報セキュリティーの強化を求める意見が相次いでいる。

(王承中、呂欣ケイ/編集:杉野浩司)