8月16日午後6時現在、関東地方に台風7号が接近しています。今年は台風の発生件数が少ないとはいえ油断は大敵、列島にひとたび接近・上陸すれば大変な被害がもたらされることを、台風大国でもある日本に住む私たちは熟知しているはずです。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では「正しく気象情報を理解するための基礎知識」を紹介するとともに、台風へのできうる限りの備えを呼びかけています。

●【関連記事】台風の暴風圏内を100%当てる。気象庁サイトの意外な使い方

そもそも、台風とはなにか?

「台風」は、日本の周辺、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速がおよそ17m/s(風力8)のものを言います。とはいえ、「風速17m/s」というのがどのくらいのものか。それがわからないとダメですね。

平均風速が15m/sを越えると風に向かって歩けなくなり、看板やトタン屋根なども外れることがあります。予報では「強い風」と言われます。平均風速が20m/sを越えると「非常に強い風」。何かにつかまっていないと立っていられなくなり、飛んでくるもので怪我をすることもあります。子供だと転倒したり、飛ばされたりする恐れもあります。

そう、台風の最大の特徴は「風」なのです。もちろん大雨にも警戒しなければなりませんが、「雨に加えて強い風が吹く」ということです。

上にも書きましたが、大人でも満足に歩けなくなるので、子供は特に注意が必要です。例えば大阪市の教育委員会のサイトを見ると、「暴風警報」が朝7時時点で発令されていると、自動的に休校です。「大雨・洪水警報」では状況によって早く下校させるなどはあるようですが、休校にはなりません(地域によって事情が異なりますので、お住いの地域ごとに確認は必要です)。

物が飛んでくる。まっすぐ歩けなくなる。場合によっては飛ばされる。危険ですね。もちろんもっと強い風が吹くような場合は、大人も飛ばされることだってありえます。

まずは「風への対策」が重要です。風が強くなってきたら、外出を控えるのが一番だと思いますが、そうも言ってられない時には周りには十分注意しましょう。また自分の家の周りをよくよく見直して、飛んでしまいそうなものはないかを点検しましょう。家の中に入れたり、くくったり、補強したり。周りに迷惑かけずに済みますね。

正しい理解できちんと備える

気象情報を見たり聞いたりした時に、どれだけ正しく状況を理解できるか。その違いは、自身の安全に関わりますね。

上で「強い風」と「非常に強い風」をご紹介しましたが、例えば平均風速が10m/sから15m/sだと「やや強い風」と言われます。風に向かって歩きにくくなり、傘がさせなくなります。「やや強い風が吹くでしょう」と言われたら、用意するのは傘ではなくレインウェアだ、ということになるのです。

風に限りません。雨や洪水などについても、注意報・警報の出る区域が細かくなっています。ずっと以前は都道府県を2つか3つ程度に区切っての気象警報・注意報の発令でしたが、それでは「自分には関係ない」と思ってしまうことも多々ありました。5年ほど前から、市町村単位に近い形で出されています。

テレビやラジオのニュースの中では、ある程度の地域をまとめて読み上げられますが、図などでよく確認しておくといいと思います。自分の住んでいる地域、今居る地域で、どのような気象警報・注意報が出ているのだろうか、ということをまず把握するのが大事です。

また、例えば「大雨警報・注意報」「洪水警報・注意報」なども、細かくみると地域によって少しずつ基準が違います。地域の事情、防災計画に合わせて基準が定められています。そういうのも一度見ておくといいかもしれません。気象庁サイトからも確認できます。

● 気象庁|気象警報・注意報

風と雨がセットで来るのが台風

台風だと、やはり「風」ですね。「強風域」や「暴風域」、「暴風警戒域」などよく似た言葉が並ぶのでわかりにくいかもしれませんね。

「強風域」というのは,台風の周辺で平均風速が15m/s以上の風が吹いているエリアのことです。15m/s以上となると、風に向かって歩けなくなり、物も飛んでくる可能性が高まっている状況です。ただ、「25m/s未満」も強風域なので、実際にはかなり風が強い可能性もあります。

「暴風域」は平均風速25m/s以上です。ここまでくると「屋外での行動は極めて危険」とされています。家の中、建物の中に避難する、ということが基本になります。

「暴風警戒域」は、予報に関連する言葉で、台風の中心が予報円の中を進んだら、このエリアで暴風域になるだろう、というエリアです。

また、これらは全て「地形を考慮してない」というところもポイント。山や谷など風の強さが変わる要因は色々あります。またビルの隙間など、普段からビル風が強くなるところは、さらに強くなると考えたほうがいいでしょう。

見聞きする気象用語、具体的なイメージを持って理解して、備えを万全にしたいですね。

気象や防災の用語や基準などは、災害が発生するたびに、次の災害を防ぐために見直されることがよくあります。5年前、10年前の知識では勘違いしてしまう、ということもあります。時々でもいいので、気象庁や住んでいる地域の防災関連情報を確認して、情報や知識を最新版にしておくのが大切ですね。

● 気象庁|気象警報・注意報

image by: Shutterstock

 

『1日1粒! 「幸せのタネ」』

「楽しく豊かな人生」を送るために役立つさまざまな気づきを,「学び」をキーワードに「幸せのタネ」として毎日お届けします。

<<登録はこちら>>

出典元:まぐまぐニュース!